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無呼吸過呼吸深呼吸「国語算数理科的社会」(CL-037)

販売価格 2,000円(税込2,200円)
型番 CL-037

レーベル:Club Lunatica
品番:CL037
フォーマット:CD
発売日:2016/9/30

詳細


あきらめましょう、義務的教育

無呼吸過呼吸深呼吸は、時にはスマホゲーム遊びに転じたキングクリムゾンのように、また時にはスラム街に舞い降りたクラフトワークのように、そして電子回路に迷い込んだセックスピストルズのように、1980%のアンチテーゼとアイロニーを明後日方向に突き抜けながら、笑いながら怒り、壊しながら生まれる頭脳系変化球型ロックバンドである。

曲目


1. OK JAP.
2. ボディタッチ!
3. trans新幹線express
4. サーチ&デストロイClub Band
5. マスク・ノ・ナカ
6. これは物取りによる犯行ではない
7. コドモチャレンジ
8. 誰でも英雄になれる方法
9. Hotspot
10. 渡り鳥は行きつ戻りつ

推薦コメント


イカつい漢字9文字のバンド名、白黒写真と公演日しか載ってないフライヤーをはじめとする最低限の告知、突然のライブ活動休止宣言など、終始怪しいベールに包まれていた無呼吸過呼吸深呼吸。近年の日本産ポストパンクorニューウェーヴバンドに尋常でない情熱を見せるIan Martinさん(レーベル・Call And Response主宰)の企画で彼らを偶然鑑
賞し1年半、こうしてアルバムが完成しなんとも嬉しい限り。大御所テクノポップアーティストへの直球オマージュを見せる「trans 新幹線 express」「マスク・ノ・ナカ」をはじめ、ソリッドな言語感覚がほとばしる「ボディタッチ!」「サーチ&デストロイ Club Band」、複雑な曲展開を黙々とこなす「コドモチャレンジ」「Hotspot」など、テクニカルかつどうかしちゃってるテンションの楽曲たちがこの1枚に集約されました。最近だとスマートな雰囲気のNWバンドが多い中、あえて性急さを追及した無呼吸のアプローチ。80'sロックフォロワーは確実にグッとくること、保証します。メンバーがせわしなく動き回るフィジカルなライブも、今となってはYouTubeでしか観られない……と思いきや11月にレコ発も決定。テクノポップのサウンド・思想・ビジュアル、すべての要素の吸収→再構築を唯一果たしたと言っても過言ではない、無呼吸過呼吸深呼吸をぜひご体験ください。
ハダモリ(ライター)
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物質/現象の本質に切り込む平易かつラディカルな言葉の数々。その切れ味は相変わらず鋭い。
その切っ先は現代のありとあらゆるものに平等に向けられ、それはさしずめアイロニカルな語呂合わせ、それはまるでシュールで実験的なダジャレ、それは例えばへそ曲がり達の連想ゲーム。
そしてそれらが、高密度な音とリズムのアンサンブルにより切断され撹拌し、融解し混ざり合い、はてさていったい今のは何だったのかと途方にくれることもしばしば。
で、確認のためにまた再生する。
そして再びCDは回る。
平沢勇二(秋葉原CLUB GOODMAN)
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「テクノポップとニューウェイヴへの愛に溢れた変幻自在のポップネスが複雑に絡み合って脳髄に突き刺さる!無呼吸過呼吸深呼吸のパラレルワールドへようこそ。」
武井 チカ(東高円寺U.F.O.CLUB)
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New Waveって最初はこういう音だった
中野泰博(Shop Mecano店主)
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中山君には驚かされっぱなしだ。無呼吸過呼吸深呼吸のステージを初めて見た時、衝撃とともに「僕らはまだまだ行けるんだ」と思った。僕らはもっともっとどこまでもどこまでも行ける。ありがとう、無呼吸過呼吸深呼吸。
谷口マルタ正明(プノンペンモデル/Club Lunatica)
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またこれわニューウェーブパクリました、ね、と、医者は謂った。
 ・メソッド
 ・勘違い
 ・キビシサ
すでにある基礎技術以上のことお想いつくのはすっげ困難つーか、その必要も無いわけで。基礎技術ってのは思ひついてから使いもんになるまでにものスゴ時間かかったりする訳です。その使える様になった技術の選択と組合せでホボホボ全てのイノベーションは起こるわけで、てことは、技能が無いからとかの泣き言は通用しない、まわりに聞けば善いわけで、どこかにその技師はいるハズなので、なかやまくんみたいな

ことぶき光(プノンペンモデル)
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元SKYFISHERの中山さんから、新しいバンド「無呼吸過呼吸深呼吸」を始めたと聞いたのは、2014年春のこと。
そしてライブを見に行ったら、初期衝動のエネルギーに満ち満ちていた。失礼ながら、「中年になってもヒトはこれだけカッコ良く泥臭くなれるのか」と、自身が中年だからこそ衝撃的に感じた。
サウンドは80年代ニューウェイヴの影響ガッツリ。「trans 新幹線 express」なんてタイトルからも丸分かりのクラフトワークのオマージュだ。しかし、焼き直しや回顧的な印象を与えないのは、ひたすらストイックに音楽だけで快楽を追求するスタンスで生み出される楽曲であり、それを実現するための高い演奏力とパフォーマンスゆえだろう。
「パンク」や「ロック」や「アナーキー」さや「〇〇なアティチュード」を理由に破天荒なこをとするアーティストを見るのは、とてもワクワクして面白い。
社交性も高く、几帳面で愛想も良い。きっと勉強も会社も並以上にまっとうにこなしているに違いない。そんな社会生活を営む高いスキルを持ちながら、平常心でシニカルな歌を届けるアーティストを見るのは、もっとワクワクして愉快だ。
どの曲でも、普段意識してしまうとキリがないような身近にある違和感、ストレスを愚痴っぽくなく、「おかしいこと」といわんばかりに爽快に歌い飛ばしてくれる。それでいて、某人気アニメのオープニングを彷彿とさせる「ボディタッチ!」などでは、ただの語呂合わせのような軽妙さがあり、深刻に捉えすぎるとかわされてしまう。
バンド名同様、威圧感のある漢字だらけの字面のアルバムは、ただの言葉遊びか、教育のありように対してのアンチテーゼか。
ステージの上のヒトの好きな食べ物や誕生日なんて知らなくていい。ただただ、ストイックに音楽のカッコ良さ気持ち良さを求めた、捻くれ者がスカッとするような音楽を聴きたい。それが実現されたのが、このアルバム『国語算数理科的社会』だ。
平田順子(ライター)

プロフィール


中山貴史:Vocal,Synthesizers
廣田悠児:Bass,Vocal
青木和子:Keyboards,Mandorin,Vocal
山下衛:Drums
mochi:Guitar,Vocal
伊川泰司:Guitar,Vocal
シマダボーイ(NDG):Percussions(2曲参加)

2014年、AKB総選挙の前田敦子のグランプリコメントからインスパイアされたバンド名でスタート。グラグラ揺れる日本列島に、ハガネの杭を打つが如く活動。

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