BRIDGE INC. ONLINE STORE

The Shut-Ups「Imaginary Dancer」(WAKRD029)

販売価格 2,200円(税込2,420円)
型番 WAKRD029

レーベル:ワイキキレコード 
品番:WAKRD-029
JAN:4582217970292
フォーマット:CD
2008.11.19発売


Elephant6勢、Casper & The CookiesのJason NeSmithプロデュース。
これはBloc Party〜Clap Your Hands Say Yeah〜Simian Mobile Disco、Wichita Recordingsが作り上げてきたロンドンシーンへのアセンズからのアンサー。
シニカルでコミカル、時として王道、そんな彼らの4枚目のアルバムをお試しあれ。



■スパークスの新曲みたいなオープニング曲以降、キッチュで予測不可能なポップソングが次々と出てきて、これはかなりウキウキさせられるアルバムだ。
踊れる要素たっぷりなんだけど、昨今流行しているパンク/NW系の鋭角なビートとは全然違う。
これは80年代に一世を風靡したニューロマみたいなビートである。
多幸感たっぷり。なんでこんな音がアメリカ南部から出てくるんだ??と思ってしまう。

…が、「なんじゃ、これ」と虚を突かれつつも、これが不思議とそのうちクセになってくるんだな。
夢見がちなビートと流麗なメロディーの融合に、僕のようなオッサンでも思わず心がゆるんでしまう。
5、8、13、16、18、と素敵な楽曲群に思わずときめいてしまう。
楽しい。もし今が80年代だったら、もし彼らが英国出身で可愛いルックスをしていたら

デュラン・デュラン、カジャ・グーグーの如く大ヒットしてしまうこと間違いなし、だろう。
このクオリティーなら無垢で恥知らずなティーンエイジャーを瞬時に魅了してしまうこと請け合い、なのだ。しかし、今はどういうわけか21世紀だ。しかも、どういうわけか演奏して歌っているのはアメリカ南部ローカルのお兄ちゃん達だ。別に新人でもなく、以前はパワーポップっぽい音を出していたバンドだ。
笑えるな。アンビバレント。
先程「なんでアメリカ南部?」と書いたが、そう言えば最近本国アメリカで人気急上昇中のオブ・モントリオールやブラックキッズも南部出身だ。このところは楽観的なダンス・ポップ路線まっしぐらで、快調にヒップを振り回している。前回の来日公演も享楽的なビートをノンストップで繰り出していた。
きっと僕達の知らないところでこのザ・シャラップスとも何か共振するものがあるのだろう。
それが何であるかの分析は評論家さん達に任せるとして、まぁ僕らは無責任にこのダンス・ポップを楽しみましょう。そして、踊りましょう。80sのティーンエイジャーのように。
---徳永 憲


■The Shut-Ups、今、アセンズでもっともシニカルなバンド。
例えば、Sparks、The Del-Fonics、Prince、Nick Lowe、They Might Be Giants、Leonard Bernstein。。
別に誰の影響を受けたという訳じゃないけどね、、と前置きしつつボーカルのDonが挙げたビッグネーム達。
シニカルな彼だからこそ、こんなビッグネームが出てきた時は要注意。さらに彼は云う。ヒットチャートに登場するようなオンガクこそむしろ最も尊敬すべきオンガクなんだよ。。
彼らのホーム、アセンズ。とても不思議な魅力に満ちた街。メインストリートには小さな(しかし尊敬すべき)レコードショップが数軒ばかり道を隔てて建っている。HHBTMのレーベルオーナー、Mike Turnerもその中の1軒、Wuxtry Recordsで実に周到なセレクトを慎重なインデックスの中に揃えている。
Jonathan Richmanが愛して止まないオーガニックなレストラン"GRIT"。B-52's, REM, of Montreal、、
ポップミュージックの隙を縫うようにしてチャートに送り込まれた不思議なバンドを生み出し続けるライヴハウス40watt。
魅力溢れる街、アセンズ。
よくさ、ひねくれたポップスっていう言い方あるじゃない?
ポップスはさ、ひねくれてるものなんだよ。
そう思わない?
んー、すごく分かる(笑)。
彼はもはや一周も二周もしちゃったヤツなのだ。okok。分かるよ。
本当はひたすらオンガクが好きなんだけれど、でもそれを言っちゃあ元も子もない。
そんなにカンタンに全てをさらけ出す訳にはいかない。アセンズでもっともシャイ、もっともシニカルなDon Condescending、興味本位をひらりとかわして(ただし、とても慎重に)作り上げたShut-Upsの今回のアルバムは、もしかしたらポップスを何周もした末に辿り着いたビッグネームに捧げるアルバムかもしれない。
Imaginary Dancer、内省やアイロニーも喚起するタイトル。
---三沢マサノリ(LIKE THIS PARADE)(ライナーノーツより抜粋)


1 Ugly Man
2 Girls Are Weird
3 It's The Law(You Have To Party)!
4 If I Were A Party
5 The Night Before I Break Your Heart
6 Salvation!
7 Honk
8 Meanie
9 I Hate People
10 Imaginary Dancer
11 People to the Power
12 One Step Away
13 No Time As Sweet As Goodbye
14 It
15 Me Is Good Enough
16 Gotta Get Rid Of Myself
17 I Hate People(reprise)
18 Good Music

copyright BRIDGE INC.