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原作・山下澄人、演出・飴屋法水「コルバトントリ、」(HEADZ221)

販売価格 3,000円(税込3,300円)
型番 HEADZ221

レーベル:HEADZ
品番:HEADZ221
JAN:4582237839180
フォーマット:舞台・演劇DVD
発売日:2017/10/4

作品詳細


『コルバトントリ、』[公演詳細]
SNAC パフォーマンス・シリーズ 2015 VOL.1
『コルバトントリ、』
原作:山下澄人『コルバトントリ』(文藝春秋 刊)ほか
演出:飴屋法水
上演台本・音響・美術:飴屋法水
出演:青柳いづみ、安藤真理、郷拓郎(detune.)、山下澄人、飴屋法水、グルパリ、くるみ
会場:清澄白河SNAC(2015 年4 月4 日〜5 日, 4 月8 日〜12 日 12 ステージ)
衣装:コロスケ
演出助手:C、コロスケ
音響協力:zAk
グラフィックデザイン・記録写真:石塚俊
映像撮影:河合宏樹、粟屋武志、前島ももこ
映像編集:河合宏樹
録音:葛西敏彦、伊藤大地
企画:佐々木敦
制作:土屋光

原作・山下澄人、演出・飴屋法水による伝説の舞台が、映像作品として再生!
芥川賞作家・山下澄人の小説を、鬼才・飴屋法水が舞台化した『コルバトントリ、』が遂にDVD化。

デビュー作『緑のさる』で野間文芸新人賞受賞、2017年『しんせかい』で第156回芥川賞を受賞した文壇最注目作家、山下澄人の小説を、2014年『ブルーシート』で第58回岸田國士戯曲賞を受賞した鬼才・飴屋法水が、2015年に舞台化した『コルバトントリ、』が遂にDVD化されます。
出演は、劇団「マームとジプシー」設立に参加し、2008年『三月の5日間』ザルツブルグ公演より「チェルフィッチュ」に参加している青柳いづみ、2006年に岡田利規ワークショップ&パフォーマンス「奇妙さ」に参加して以降、「チェルフィッチュ」に参加している安藤真理、近年は青葉市子とのコラボレーションも話題のポップ・デュオ、detune.の郷拓郎、シンガーソングライターのグルパリ、飴屋のご息女、くるみ。
そして山下、飴屋の二人も出演者として名を連ねています。
映像監督は、映画『ほんとうのうた〜朗読劇「銀河鉄道の夜」を追って〜』(2014年)、七尾旅人『兵士A』(2016年)の監督で、制作チーム「Pool Side Nagaya」を率いる河合宏樹。再び、[作:山下澄人、演出:飴屋法水] でタッグを組んだ『を待ちながら』の公演の冷め止まぬタイミングでの発売となります。

ある日、山下さんからメールが届いた。飴屋さんの『教室』を見て感銘を受けたこと、SNACという場所も面白いと思ったこと、などが記されてあった。実をいえば、その時すでに自分の心の中に、この公演のアイデアが宿っていた。以前から、飴屋法 水の演劇と、山下澄人の小説は、深いところで、明らかに通じ合っている、そう思っていた。前世か、あるいは来世で、ふたりは朋友か、ことによると兄弟だったんじゃないか。ならば現世で、一緒に何かをすることになるのも、それは必然と言ってい いだろう。実際、話はすごく速かった。僕がしたのは、ふたりが出会う段取りをしたこと、あとは「、」を付け加えたくらいである。ずっと昔から決まっていたこと、 すべてのはじまりの前からとっくに定められていたことに、たまたま自分がかかわった、そんな気分でいる。
佐々木敦

原作者として出ませんかといわれてぼくはどういう事だろうと考えた。書いた経緯 を話したりするのかな、朗読をしたりするのかな。違っていた。そもそもぼくは「原 作者として」と言われるまでもなく原作者だ、らしい。となればどんなかたちで出ようと原作者としてだ。ゆえに「原作者として」に意味はなく、要するに出ませんかという事で、だからそういう事だ。ぼくは「はい」と返事した。ぼくは小説を読み返してない。
今回の出演者の中でたぶんもっとも原作の中身をよくおぼえてない。 書いた事すら実はあまりよくおぼえてない。ぼくは『コルバトントリ、』に参加したのだ。原作もくそもない。というか原作って何だろう。
山下澄人

気がついたら、とても地味な作品になったように思う
それでいい
青柳いづみ、郷拓郎、安藤真理、山下澄人、グルパリ
この5人の登場人物、だからできること、を、こつこつ、やった
山下澄人の書いた小説を読んでつくった
どこかの誰かの、心の傷とか後悔とか、そんなことはどうでもいい
と言ってしまえるほどに、この世は、残酷なものだ
人間は残酷だ
それなのに、たとえば、ありがとう、などという
こー、とー、ばー、を、人間は発明したりする
ありがとう
飴屋法水

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