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レーベル:CONCRETE
品番:CON-5001
JAN:4582237839371
フォーマット:CD
発売日:2017/11/15
稀少なフィールドレコーディング音源を多数リリースするconcreteから、
ゴング音楽シリーズを連続リリース。
今後20タイトル近く続く第一弾2作品は、
ベトナム中部のダクラク省に移住する少数民族、エデ族のゴング音楽。
concreteから、フィールドレコーディングによる音源2作品を発表します。今回リリースする2作品は、ベトナム中部のダクラク省に居住する少数民族、エデ族のゴング音楽です。レーベル主宰者の森永泰弘は2017年の5月と8月にベトナム中部をフィールドワークしながら少数民族のゴング音楽をレコーディングしてきました。今回リリースする2作品は、森永が現地でレコーディングした、たいへん稀少な音源です。
エデ族は、ベトナム中部ダクラク省に居住する家母長制の民族で、言語学的にはオーストロネシア語族のマレー・ポリネシア語派に属します。彼らの住む集落は、主に家族や親戚、集落付近を流れる川や山の名前がつけられ、集落内には、サン・ドク(San dok)と呼ばれる(約25m-45m)ロングハウスに血筋の繋がった家族がまとまって暮らしています。このサン・ドクは、乾季に吹く北東部からのモンスーンや雨季に吹く南西部からのモンスーンを避けるために出入り口と階段が北と南にそれぞれあり、入り口は男性、出口は女性を意味しています。階段は木の主幹が使われ、先端部が船先のように上部が反り、丸みのある三日月型に彫られた女性の乳房を模った装飾が加えられていることから、母系文化を感じさせます。また、エデ族にとって、ゴングも母系文化を象徴する大事なシンボルであり、コブの付いたゴングは女性の乳房を意味します。ゴングはコブ付きとコブなしゴング(フラット・ゴング)がエデ族の音楽演奏で使用され、葬式や水牛供儀の儀礼、結婚式などの祝祭で演奏されます。
ちなみに、ここで紹介している音源はおよそ2分から5分程度のものばかりです。本来、諸民族の音楽のほとんどは、儀礼や祝祭時に演奏され、数十分、数時間、長い時には数日間、休憩を挟みながら演奏されます。また、少数民族の方々の音楽は随時変化していきますし、同じ民族でも集落や奏者が変われば音楽もガラリと変わります。彼らはプロの音楽家というわけではなく、普段は農作業をしている人たちがほとんどです。したがって、音楽演奏の上手い下手はとりあえず置いといて、世界にはいろんな音楽があるんだなっということに驚きをもっていただけたら本望です。
森永泰弘
エデ・ビー族の女性たちが奏でるコブ付きゴングによる重厚感ある響きが特徴的なゴング音楽です。
CON5001は、同じエデ族でも女性だけのゴング演奏の音源のみを収録しています。彼女たちは、エデ族の中でも唯一、女性たちだけでゴングを演奏するグループでエデ・ビー族の方々です。本作では彼女たちのゴング音楽を5曲(竹笛アンサンブルによる曲が一つ)収録しています。コブ付きゴングのみを使う彼女たちの演奏は、倍音豊かな音色が重層的に共鳴し、短いフレーズが反復されて覚醒的になることで、録音していたわたし自身もヘッドホン越しに頭がフワフワしてしまいました。
1. welcome song
2. Worship water station
3. Celebrate new rice season
4. Funeral song (farewell the dead people’s spirit)
5. Song for dead man.
6. Threshing
森永泰弘
サウンドデザイナー/映像作家
東京藝術大学大学院を経て、映画理論家/作曲家のミシェル・シオンに師事するため渡仏。帰国後は世界中を旅しながら音楽文化の記録をおこなっている。創作活動にも積極的に取り組んでおり、映画・舞台芸術・インスタレーションなど様々なジャンルの作家たちと多くの作品を発表している。 (www.the-concrete.org)
品番:CON-5001
JAN:4582237839371
フォーマット:CD
発売日:2017/11/15
作品詳細
稀少なフィールドレコーディング音源を多数リリースするconcreteから、
ゴング音楽シリーズを連続リリース。
今後20タイトル近く続く第一弾2作品は、
ベトナム中部のダクラク省に移住する少数民族、エデ族のゴング音楽。
concreteから、フィールドレコーディングによる音源2作品を発表します。今回リリースする2作品は、ベトナム中部のダクラク省に居住する少数民族、エデ族のゴング音楽です。レーベル主宰者の森永泰弘は2017年の5月と8月にベトナム中部をフィールドワークしながら少数民族のゴング音楽をレコーディングしてきました。今回リリースする2作品は、森永が現地でレコーディングした、たいへん稀少な音源です。
エデ族は、ベトナム中部ダクラク省に居住する家母長制の民族で、言語学的にはオーストロネシア語族のマレー・ポリネシア語派に属します。彼らの住む集落は、主に家族や親戚、集落付近を流れる川や山の名前がつけられ、集落内には、サン・ドク(San dok)と呼ばれる(約25m-45m)ロングハウスに血筋の繋がった家族がまとまって暮らしています。このサン・ドクは、乾季に吹く北東部からのモンスーンや雨季に吹く南西部からのモンスーンを避けるために出入り口と階段が北と南にそれぞれあり、入り口は男性、出口は女性を意味しています。階段は木の主幹が使われ、先端部が船先のように上部が反り、丸みのある三日月型に彫られた女性の乳房を模った装飾が加えられていることから、母系文化を感じさせます。また、エデ族にとって、ゴングも母系文化を象徴する大事なシンボルであり、コブの付いたゴングは女性の乳房を意味します。ゴングはコブ付きとコブなしゴング(フラット・ゴング)がエデ族の音楽演奏で使用され、葬式や水牛供儀の儀礼、結婚式などの祝祭で演奏されます。
ちなみに、ここで紹介している音源はおよそ2分から5分程度のものばかりです。本来、諸民族の音楽のほとんどは、儀礼や祝祭時に演奏され、数十分、数時間、長い時には数日間、休憩を挟みながら演奏されます。また、少数民族の方々の音楽は随時変化していきますし、同じ民族でも集落や奏者が変われば音楽もガラリと変わります。彼らはプロの音楽家というわけではなく、普段は農作業をしている人たちがほとんどです。したがって、音楽演奏の上手い下手はとりあえず置いといて、世界にはいろんな音楽があるんだなっということに驚きをもっていただけたら本望です。
森永泰弘
エデ・ビー族の女性たちが奏でるコブ付きゴングによる重厚感ある響きが特徴的なゴング音楽です。
CON5001は、同じエデ族でも女性だけのゴング演奏の音源のみを収録しています。彼女たちは、エデ族の中でも唯一、女性たちだけでゴングを演奏するグループでエデ・ビー族の方々です。本作では彼女たちのゴング音楽を5曲(竹笛アンサンブルによる曲が一つ)収録しています。コブ付きゴングのみを使う彼女たちの演奏は、倍音豊かな音色が重層的に共鳴し、短いフレーズが反復されて覚醒的になることで、録音していたわたし自身もヘッドホン越しに頭がフワフワしてしまいました。
トラックリスト
1. welcome song
2. Worship water station
3. Celebrate new rice season
4. Funeral song (farewell the dead people’s spirit)
5. Song for dead man.
6. Threshing
プロフィール
森永泰弘
サウンドデザイナー/映像作家
東京藝術大学大学院を経て、映画理論家/作曲家のミシェル・シオンに師事するため渡仏。帰国後は世界中を旅しながら音楽文化の記録をおこなっている。創作活動にも積極的に取り組んでおり、映画・舞台芸術・インスタレーションなど様々なジャンルの作家たちと多くの作品を発表している。 (www.the-concrete.org)
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