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品番:Kero-012
フォーマット:CD
2009.4.08発売
推薦コメント
初めて来た町を歩く。
霧のかかった坂を下ると煤けた路地がある。
家々の軒先から漂う夕餉の匂い、聞こえてくる物音や声、玄関脇のひび割れた金魚鉢。
懐かしさに似た心地好さを感じた。
---関島岳郎(栗コーダーカルテット)
「母に焦がれて娼婦を抱くような、そんな男の子のかわいらしさといじらしさ。
泉鏡花の描く街と人、はたまた、リスボンの夕暮れの港の跡地か、自分の中に他人を彫り上げる人形の瞳?
さまよう心が音程を傾けずにはいられない、失い続ける人々の空想の種。一粒心に植えてはミマセヌカ…」
---高橋ピエール(ミュージシャン)
cookin'の音楽を聴いて多くの人は「懐かしさ」を感じるのではないでしょうか。
その懐かしさはいったいどこから来るのかというと、
恐らくそれはスピード感と演奏者との音楽との距離。
日々の暮らしの中で虚しさ感じたら、
取り合えず試しにこのCDを買ってみて貰いたい、
小さな光が見えると思うので、
その光に目を凝らして見てみよう。
--- 高円寺 円盤 / 田口史人
ぼくは、音楽をやっている人たちを羨ましく思う。
音楽は全ての芸術ジャンルの中で最も自由だ。
それはたぶん、純粋芸術にいちばん近い位置にいるからだろう。
今の時代においてもなお、音楽は「楽しく」あって構わないし、
「希望」すら(それが嘘八百でない限り)語ることが許されている。
その音楽がもつ「自由」を彼らは「利用」し、見事に「遊んで」みせる。
大人の玩具箱のような作品である。
これは夜更けに聴くのが良い。
妻や子や、皆が眠ってしまったあとで、大人の男が、一人聴くのが良い。
ことさら「主張」することはせず、ただ「存在」する。それもかなり確信犯的に。
そのしなやかさが、ぼくには好ましく、羨ましい。大人だね。
---西岡智氏(西岡兄妹)/青林工藝舎 他(漫画家/ライター/イラストレーター)
プロフィール
cookin' 2002年結成
主な活動の場はライブハウスではなく、カフェやギャラリー等。
井の頭自然文化圏(動物園)では野口雨情の書斎を移築した、「童心居」という場所でキモノを着て演奏するなど、奏でる穏やかな音楽性に、適した場所や空間を意識しての、演出も聞く人の興味をひきつける一つの要因。
cookin'のメンバーに
「荻窪:cafegallaryひなぎく」のオーナー(藤健介)と
「阿佐ヶ谷:よるのひるね」のオーナー(門田克彦)がいる、
カフェブームが最も盛んな頃にオープンしたカフェの、
オーナーが2人も参加しているのも、
cookin'のフィールドが生活空間に馴染んでいる事を物語っている。
2007年には、オフノートレーベル(神谷一義氏)のコンピアルバム「Our Autumn Things!」に参加。
大工哲弘・大城美佐子・船戸博史(ふちがみとふなと)・田中亜矢等と沖縄ツアーに参加。
同アルバムでは関島岳郎(栗コーダーカルテット)指揮のレコーディング等にも、メンバー個別に参加している。
同年、YanooRecords(矢野忠氏)より発売の、オムニバス企画アルバム、「Shout baby Shout」にも参加。
結成当初二人だったメンバーも現在は6人へ、独特で緩やかな完成を見出しながら、何時までも懐かしい音楽。
セカンドアルバム「でめきん」は、「行ったことのない町並みが思い出せる」そんなアルバムです。
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