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あがた森魚 / 観光おみやげ 第三惑星

販売価格 3,000円(税込3,300円)
型番 QPHZ018

レーベル:Qpola Purple Hz
品番:QPHZ018
JAN:4582561391132
フォーマット:CD
発売日:2019/12/18

曲目


1 第三惑星の一夜
2 嵐電おみやげ
3 ひとりぼっちで太陽は
4 はっぴぃねす
5 キリコの蒸気機関車
6 三ツ星音樂會
7 おもちゃ工場の夜明け
8 station
9 百合をあげるペガサスに
10 月世界らっせら
11 太陽系というふる郷(あいわんだぁゆあわんだぁ)
12 GretaとNaomiとあなたのために

(以下、あがた森魚コメント)------------

『観光おみやげ 第三惑星』(解説=浦島昆布ラスタ(ライナーノーツより))
1977年にボイジャー号がNASAを出発。太陽系の惑星探査を終え、2012年に太陽圏を脱出し無限の旅にでた。その旅は2020まではNASAからのバッテリーで支えられている。その一体全体をあがたは森魚は2010年代を縦貫する「ティーンズミュージック(2010年代ミュージック)」に託そうとした。それは「第三惑星(地球)」の旅であり、ボイジャー号の旅でもあるからだ。
それは一見架空のSF世界の出来事に思えるが、ボイジャーの太陽圏脱出の宇宙航行は現実であり、あがたの現在置かれている音楽状況とも大きく切り結んでいるに違いない。
実際の東日本震災での被害や、失われた幾多の尊いものや福島の原発問題はいうまでもなく、あがたはしばしライヴのMCでも繰り返すように3・11の最大の被害は、人間と人間の信頼関係に大きな時代の楔(くさび、エポック)が割って入ったことではないか。自然の災害や人のテクノロジーのもたらすものの、大きさ、深さの意味を問題点を突きつけた。相互の人間性をも問い詰めた。その尺度は一年や二年では答えが見えるものではないだろう、とあがたは考えた。
それがこの「2010年代ミュージック」、十年間の時間の流れをタイムラインとして、年一枚のアルバム作りで解答を出していく。今年がその九年目。

ボイジャーが1977年に第三惑星を出発して、第六惑星、第七惑星をも越え、太陽圏を脱出し、それでもそれは架空の夜伽話ではなく、まさにこの現実リアルタイムに、鉄くずの物体(1977年までが最終情報の人知のかたまりの廃棄物)となって現実を飛び続けることへの大いなる親しみとエールと慰謝、を込めようとする。
までの10年間を伴走しようとするシリーズともいえる。
過去形になっていく3・11への音楽的里程標と、際限のない虚空を現実に飛び続けるボイジャー號への大いなる親しみとエールと慰謝。その二つが「第三惑星的記憶」として表現できたらというのが「2010年代ミュージック」シリーズの狙い。
「2010年代を現実に沿って表現できるかはわからない」(あがた)。しかし、なにも形にしないではなく、一つの10年というエポックを作ることで、あがた森魚は歌で答えをだそうとする。
来年2020年で、一つの旅は終わる。
2018年に続きNY録音!参加ミュージシャンにラリー7、エイヴェリー・ブルックスほか。

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