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レーベル:compare notes
品番:cn0023
JAN:4582237818512
フォーマット:CD
2009.12.16発売
まだほとんどの人が知らない歌声。だけど、カレン・ダルトンの儚さとビリー・ホリデイの熱量、
その両方を併せ持つ奇跡の歌。そして思う、なぜこれまで知られることがなかったのか、と。
この強靱な声を目の当たりにしたとき、歌の向こうに眩い光が立ち現れる。嘘じゃない。
歌なんてものは誰にだって歌えるし、すべての人に歌う自由は与えられている。でも、時折、特別な歌声と共に生を受けた人間がいる。三重県の禅宗の寺に生まれ、京都で育った太田暁(オオタ・アキ)もそんな歌い手の一人。彼女の特別な歌声を過去の文脈で例えるなら、カレン・ダルトンの儚さとビリー・ホリデイの熱量、その両方を併せ持った奇跡のような代物。また、何よりこのアルバムを耳にすれば、手をばたつかせて歌うエセR&Bシンガーや、声帯震わせただけでジャズを奏でたつもりになっている凡百の歌い手とはまったく異なることは一目(一聴?)瞭然だろう。
ただ、不思議なのは、これだけの力量を持った歌が、これまでほとんど知られていなかったという事実。その理由としては、ソロとして歌い始めたのがここ5、6年と非常に遅咲きだったということ、そしてバンドはもちろん純粋なソロ音源がこれまでまったくリリースされていないことが挙げられる。しかし、その歌声は、静かに浸透していた。実は、いわゆるポップスやジャズ、シンガー・ソングライター的世界の中ではなく、アンダーグラウンドのクラブ・ミュージック界で話題を集めていたのだ。
京都をベースに新たなダンス・ミュージックを模索する話題のユニットBased on Kyoto のメンバーとして、ジャイルス・ピーターソンも絶賛したシングル「flower」でその母性を感じさせる歌声を披露、また、Based on Kyoto のDAICHI、サイケデリック・トランス・バンドSOFT の右近、SHIMI-SUN ら強者を従えたバンドMOON DIDO の核としての活動も続けている。加え、井上薫やJuzu a.k.a. Moochy、DJ HIKARU らクラブ・ミュージック界の異端たちや、藤原大輔(ex.phat)、犬式、BREATH MARK といった異能音楽家たちと交流が深いのも面白い。
1975 年生まれの太田は、幼いころよりクラシック・ピアノに親しみ、大学では声楽とピアノを修了。その後、大阪・京都を中心にDJ AKI としてドラムンベースを中心にプレイしていたという変わり種。その後、徐々に生演奏にシフトしていき、SOUL BUNCH の近藤進太郎率いるレゲエ・バンド等でピアニカとコーラスを担当する一方、書き溜めた楽曲をベースに、ソロやMOON DIDOでの活動を開始する。卓越したピアノの演奏技術を持ちながら、あえて楽器を奏でることなく歌うことのみに専心したいというスタイルゆえ、他の演奏家とコラボレートすることが多い。このファースト・アルバムでも、初期EGO-WRAPPIN' に参加したギタリストであり、現在はSOUL BUNCH やmac and masaru として活動する高見マサルが丁寧にサポート。弦の軋みや指先の太さまでが分かるノン・エフェクトのクリーン・トーンで紡がれるたおやかなギター、この饒舌過ぎない真摯なプレイによって、太田の歌声が自由闊達に羽根をのばしているのが音の端々から見て取れる。
また、今回のレコーディングは、即興/フリー・ミュージックの旗手・宇波拓(HOSE、かえる目、他)が担当。スタジオを離れ、都内某所の食堂でオーバーダブなく録音が執り行われた。フィールド録音にも長けた宇波らしい「素の音をありのまま切り取る」録音手法が、さまざまな空気感や街頭ノイズも加えた生々しい音として結実しているのも素晴らしい。
「おかえり」等の日本語詩で歌われる楽曲では、聴く者を大きく包み込むような包容力を醸し出しながら、「I'm proud that i'm lovin' you」等の英詩で綴られる楽曲では、オールドファッションなジャズへの憧憬を露わにしていたりと、彼女自体の個性がこの先どこに行こうとしているのか、まだはっきりとは見えない。ただ、そんな無垢なる原石感こそが、今の太田暁の最大の魅力と言える。
この先何十年も色褪せることなく耳にできるアルバムがまた1枚。
1 おかえり
2 太陽の強い日
3 Pray to the moon
4 I'm proud that i'm lovin' you
5 水平線をみつめるひと
6 People on Sunday
7 Road to freedom
品番:cn0023
JAN:4582237818512
フォーマット:CD
2009.12.16発売
詳細
まだほとんどの人が知らない歌声。だけど、カレン・ダルトンの儚さとビリー・ホリデイの熱量、
その両方を併せ持つ奇跡の歌。そして思う、なぜこれまで知られることがなかったのか、と。
この強靱な声を目の当たりにしたとき、歌の向こうに眩い光が立ち現れる。嘘じゃない。
歌なんてものは誰にだって歌えるし、すべての人に歌う自由は与えられている。でも、時折、特別な歌声と共に生を受けた人間がいる。三重県の禅宗の寺に生まれ、京都で育った太田暁(オオタ・アキ)もそんな歌い手の一人。彼女の特別な歌声を過去の文脈で例えるなら、カレン・ダルトンの儚さとビリー・ホリデイの熱量、その両方を併せ持った奇跡のような代物。また、何よりこのアルバムを耳にすれば、手をばたつかせて歌うエセR&Bシンガーや、声帯震わせただけでジャズを奏でたつもりになっている凡百の歌い手とはまったく異なることは一目(一聴?)瞭然だろう。
ただ、不思議なのは、これだけの力量を持った歌が、これまでほとんど知られていなかったという事実。その理由としては、ソロとして歌い始めたのがここ5、6年と非常に遅咲きだったということ、そしてバンドはもちろん純粋なソロ音源がこれまでまったくリリースされていないことが挙げられる。しかし、その歌声は、静かに浸透していた。実は、いわゆるポップスやジャズ、シンガー・ソングライター的世界の中ではなく、アンダーグラウンドのクラブ・ミュージック界で話題を集めていたのだ。
京都をベースに新たなダンス・ミュージックを模索する話題のユニットBased on Kyoto のメンバーとして、ジャイルス・ピーターソンも絶賛したシングル「flower」でその母性を感じさせる歌声を披露、また、Based on Kyoto のDAICHI、サイケデリック・トランス・バンドSOFT の右近、SHIMI-SUN ら強者を従えたバンドMOON DIDO の核としての活動も続けている。加え、井上薫やJuzu a.k.a. Moochy、DJ HIKARU らクラブ・ミュージック界の異端たちや、藤原大輔(ex.phat)、犬式、BREATH MARK といった異能音楽家たちと交流が深いのも面白い。
1975 年生まれの太田は、幼いころよりクラシック・ピアノに親しみ、大学では声楽とピアノを修了。その後、大阪・京都を中心にDJ AKI としてドラムンベースを中心にプレイしていたという変わり種。その後、徐々に生演奏にシフトしていき、SOUL BUNCH の近藤進太郎率いるレゲエ・バンド等でピアニカとコーラスを担当する一方、書き溜めた楽曲をベースに、ソロやMOON DIDOでの活動を開始する。卓越したピアノの演奏技術を持ちながら、あえて楽器を奏でることなく歌うことのみに専心したいというスタイルゆえ、他の演奏家とコラボレートすることが多い。このファースト・アルバムでも、初期EGO-WRAPPIN' に参加したギタリストであり、現在はSOUL BUNCH やmac and masaru として活動する高見マサルが丁寧にサポート。弦の軋みや指先の太さまでが分かるノン・エフェクトのクリーン・トーンで紡がれるたおやかなギター、この饒舌過ぎない真摯なプレイによって、太田の歌声が自由闊達に羽根をのばしているのが音の端々から見て取れる。
また、今回のレコーディングは、即興/フリー・ミュージックの旗手・宇波拓(HOSE、かえる目、他)が担当。スタジオを離れ、都内某所の食堂でオーバーダブなく録音が執り行われた。フィールド録音にも長けた宇波らしい「素の音をありのまま切り取る」録音手法が、さまざまな空気感や街頭ノイズも加えた生々しい音として結実しているのも素晴らしい。
「おかえり」等の日本語詩で歌われる楽曲では、聴く者を大きく包み込むような包容力を醸し出しながら、「I'm proud that i'm lovin' you」等の英詩で綴られる楽曲では、オールドファッションなジャズへの憧憬を露わにしていたりと、彼女自体の個性がこの先どこに行こうとしているのか、まだはっきりとは見えない。ただ、そんな無垢なる原石感こそが、今の太田暁の最大の魅力と言える。
この先何十年も色褪せることなく耳にできるアルバムがまた1枚。
曲目
1 おかえり
2 太陽の強い日
3 Pray to the moon
4 I'm proud that i'm lovin' you
5 水平線をみつめるひと
6 People on Sunday
7 Road to freedom
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