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レーベル:HOREN
品番:UTSUNOMIYA
フォーマット:CDR
※限定300枚
※品切れ
鬼才音響技術者、宇都宮泰(EX.アフター・ディナー)によるアート・ベアーズ曲の解体・改造・再構築の全作業過程を収録した学習教材用作品。
英リコメンデッド・レコード総司、クリス・カトラー氏からの依頼で制作されたアート・ベアーズ(クリス・カトラー、フレッド・フリス、ダグマー・クラウゼによるトリオ)の'78年曲「オン・スーサイド」宇都宮泰リミックス版の全制作過程を収録し、詳細な解説書を添えた300枚限定CDR。
厳密な録音と編集作業を通して、一つの音楽に新たなる形態と生命が吹き込まれ、変質されてゆく様子を学びながら、音楽美発生の秘密をも探る前例のない学習教材用作品。真摯な態度で音楽の制作・聴取を志す者には座右の銘となるであろう1枚。
[推薦コメント]
大友良英---
宇都宮さんが、同じアルバムで同じ曲をリミックスしていようとは・・・。まったくなんて不利なくじをひいちゃったんだろう。1回戦で優勝候補とぶつかるみたいな話だ(苦笑)。冗談はさておき、本作品は、あまりに安易なリミックスやサンプリングが大手を振って街に蔓延する現状への、強力なカウンターパンチたり得る。長いライナーに書かれた内容の多くにうなずきつつ、また一部に反発しつつ、CDに納められた28トラックを 襟を正して聴かせてもらった。リミックスはこうあるべきだ・・とは私はあえて言わない。創作に「べきだ」という論法は(自分自身に対して以外は)ないと思うからだ。ただ間違いなく、優れた作品として、わたしは感動した。そもそもアートベアーズのオリジナルがあまりに素晴らしいだけに、この作品をリミックスするのはなみの覚悟では出来ないはずだ。少なくともわたしは、自分の今後の音楽の方向を賭ける覚悟で挑んだ。宇都宮さんにしても、そうではないだろうか。一つ一つの工程の中からかいま見えるなにかが、一つ一つの音の持つテクスチャーが、そして最終的なリミックス作品がわたしを打った。傑作だ。こうなると、RERのリミックス盤を早く聴きたい。録音からすでに2年以上。クリスさん頼むぜ!
岸野雄一---
ウツノミヤの新作は、手法的にはザガー&エバンスの「オーヴァーチュア」やEYEの「ヒットパレード2」を意識させる部分もあるが、ロジックの上ではゼロ地点を目指しつつ、そこにドラマツルギーを付加していくという矛盾を生きることで、知覚と情報の関係を問いただすドキュメンタリーとなっている。ここまで先行した参照例としての時間論は、哲学、現象学、物理学等を見渡しても他に例の無い独自のものだ。ただのレコーディング・フェティシズムではここまで到達することはできまい。また、手つきは科学者のそれであっても、音楽に対する愛情の深さ、音楽の謎を解き明かしたい一心不乱さに心を打たれた。
小田晶房---
音の謎を解き明かし、耳を拓く奇跡の教育ツールが完成!宇都宮泰『TOKUSA NO KANDAKARA』
もしかして、聴こえる耳を持った人と、普通の耳の人がいるのかもしれない。僕は間違いなく後者なのだけれども、“聴こえる耳”を持って生まれた人は、常人では理解し得ない場所まで音を追い求めてしまうのだろう。そして、間違いなく日本を代表する音響工作家/マッド・サイエンティストであるDr.ウツノミアも、そんな“聴こえる耳”を持っている一人。しかし、世界中のどんなアーティストとも異なる氏の指向性は、これまではアフター・ディナーの1stや、歌う犬JONとの共作くらいでしか確認することができなかったのも事実。しかし、ついに恐ろしい音源がリリースされてしまった。一言で言ってしまえば、アート・ベアーズ「ON SUICIDE」のリミックスの過程を克明に記した作品なのだが、その発想および行動がとんでもないのだ。まず、編集の第一段階で、早くもテープの切り貼りによって、音節ごとに細かく解体される原曲。その後、周辺の山に向けて音を放射し自然の残響を加えたり、ピッチ・シフトによりすべての音節のキーをCに統一したりと、音を完全に自らの作品素材へと変容させ続ける。ただ、面白いのは、氏が意図しているかどうかは分からないが、一つの作業ごとに、音楽の根元的な力である何か(それを言葉では説明することは不可能)が加えられていることが耳ではっきりと体感できるのだ。この変化の記録は、音楽の謎自体が解き明かされているかのような快感でもある。 また、本作は一般的な音楽作品とは異なり、300枚限定の“エデュケーショナル・キット”であることもここに明記しておく。つまりこの手法を公開するということは、ネタばらし的な意味合いではなく、ここから何かを学び取ることの自由が与えられているというわけだ。また、適切な方法においてのみ複製の譲渡も認められている。もしオリジナル版が既に手に入らない状態であれば、僕も頑張って複製させていただきますので、本当に興味のある方は、aki@mapup.netまで。何せそれも学習という話なのだから、ね。“聴こえる耳”は天性の才かもしれないけれど、耳を拓くことは努力次第で可能だということをこの音源は明確に教えてくれる。嘘じゃない。ホントに嘘じゃない。絶対に。
品番:UTSUNOMIYA
フォーマット:CDR
※限定300枚
※品切れ
鬼才音響技術者、宇都宮泰(EX.アフター・ディナー)によるアート・ベアーズ曲の解体・改造・再構築の全作業過程を収録した学習教材用作品。
英リコメンデッド・レコード総司、クリス・カトラー氏からの依頼で制作されたアート・ベアーズ(クリス・カトラー、フレッド・フリス、ダグマー・クラウゼによるトリオ)の'78年曲「オン・スーサイド」宇都宮泰リミックス版の全制作過程を収録し、詳細な解説書を添えた300枚限定CDR。
厳密な録音と編集作業を通して、一つの音楽に新たなる形態と生命が吹き込まれ、変質されてゆく様子を学びながら、音楽美発生の秘密をも探る前例のない学習教材用作品。真摯な態度で音楽の制作・聴取を志す者には座右の銘となるであろう1枚。
[推薦コメント]
大友良英---
宇都宮さんが、同じアルバムで同じ曲をリミックスしていようとは・・・。まったくなんて不利なくじをひいちゃったんだろう。1回戦で優勝候補とぶつかるみたいな話だ(苦笑)。冗談はさておき、本作品は、あまりに安易なリミックスやサンプリングが大手を振って街に蔓延する現状への、強力なカウンターパンチたり得る。長いライナーに書かれた内容の多くにうなずきつつ、また一部に反発しつつ、CDに納められた28トラックを 襟を正して聴かせてもらった。リミックスはこうあるべきだ・・とは私はあえて言わない。創作に「べきだ」という論法は(自分自身に対して以外は)ないと思うからだ。ただ間違いなく、優れた作品として、わたしは感動した。そもそもアートベアーズのオリジナルがあまりに素晴らしいだけに、この作品をリミックスするのはなみの覚悟では出来ないはずだ。少なくともわたしは、自分の今後の音楽の方向を賭ける覚悟で挑んだ。宇都宮さんにしても、そうではないだろうか。一つ一つの工程の中からかいま見えるなにかが、一つ一つの音の持つテクスチャーが、そして最終的なリミックス作品がわたしを打った。傑作だ。こうなると、RERのリミックス盤を早く聴きたい。録音からすでに2年以上。クリスさん頼むぜ!
岸野雄一---
ウツノミヤの新作は、手法的にはザガー&エバンスの「オーヴァーチュア」やEYEの「ヒットパレード2」を意識させる部分もあるが、ロジックの上ではゼロ地点を目指しつつ、そこにドラマツルギーを付加していくという矛盾を生きることで、知覚と情報の関係を問いただすドキュメンタリーとなっている。ここまで先行した参照例としての時間論は、哲学、現象学、物理学等を見渡しても他に例の無い独自のものだ。ただのレコーディング・フェティシズムではここまで到達することはできまい。また、手つきは科学者のそれであっても、音楽に対する愛情の深さ、音楽の謎を解き明かしたい一心不乱さに心を打たれた。
小田晶房---
音の謎を解き明かし、耳を拓く奇跡の教育ツールが完成!宇都宮泰『TOKUSA NO KANDAKARA』
もしかして、聴こえる耳を持った人と、普通の耳の人がいるのかもしれない。僕は間違いなく後者なのだけれども、“聴こえる耳”を持って生まれた人は、常人では理解し得ない場所まで音を追い求めてしまうのだろう。そして、間違いなく日本を代表する音響工作家/マッド・サイエンティストであるDr.ウツノミアも、そんな“聴こえる耳”を持っている一人。しかし、世界中のどんなアーティストとも異なる氏の指向性は、これまではアフター・ディナーの1stや、歌う犬JONとの共作くらいでしか確認することができなかったのも事実。しかし、ついに恐ろしい音源がリリースされてしまった。一言で言ってしまえば、アート・ベアーズ「ON SUICIDE」のリミックスの過程を克明に記した作品なのだが、その発想および行動がとんでもないのだ。まず、編集の第一段階で、早くもテープの切り貼りによって、音節ごとに細かく解体される原曲。その後、周辺の山に向けて音を放射し自然の残響を加えたり、ピッチ・シフトによりすべての音節のキーをCに統一したりと、音を完全に自らの作品素材へと変容させ続ける。ただ、面白いのは、氏が意図しているかどうかは分からないが、一つの作業ごとに、音楽の根元的な力である何か(それを言葉では説明することは不可能)が加えられていることが耳ではっきりと体感できるのだ。この変化の記録は、音楽の謎自体が解き明かされているかのような快感でもある。 また、本作は一般的な音楽作品とは異なり、300枚限定の“エデュケーショナル・キット”であることもここに明記しておく。つまりこの手法を公開するということは、ネタばらし的な意味合いではなく、ここから何かを学び取ることの自由が与えられているというわけだ。また、適切な方法においてのみ複製の譲渡も認められている。もしオリジナル版が既に手に入らない状態であれば、僕も頑張って複製させていただきますので、本当に興味のある方は、aki@mapup.netまで。何せそれも学習という話なのだから、ね。“聴こえる耳”は天性の才かもしれないけれど、耳を拓くことは努力次第で可能だということをこの音源は明確に教えてくれる。嘘じゃない。ホントに嘘じゃない。絶対に。
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