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レーベル:majikick　
品番:MK19
フォーマット:CD
2003年7月15日発売
※品切

[track list]
1.さようなら
2.赤い車
3.敵
4.星の間
5.霊のように
6.わたしはからっぽ
7.九月の歌
8.家
9.黒い国
10.嘘のDNA
11.源にふれろ
12.小さな穴


yumbo : member
大津貞夫、大野綾子、澁谷浩次、中平陽香 、山路智恵子

guests :
生田恵, 伊藤千晶, 岩佐絵理, エーコ, 菊地香奈, 菊地麻衣子, 工藤夏海, 黒井美智, 香坂志帆, 齋川清華, 清水美華子, 瀧原弘子, 船橋純,大津裕子（歌詞翻訳）, 戸田茂秋（歌詞翻訳）, 李清梅（歌詞翻訳）

ジャケット絵 工藤夏海
デザイン協力 手嶋民雄

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text by 関雅晴／キヌタパン (ライナーノートより)
...このアルバムが録音された場所である「火星の庭」は、仙台にある音響設備も何もない喫茶店兼古本屋である。澁谷にとってこの狭い空間は、リハーサルスタジオとライブステージを兼ねた、ケとハレを容易に転換することができる気兼ねしない公開実験室としてある。yumboの曲群はこの場で繰り返し変奏され、刻々と姿を変えてゆく。何処にも属していないようなよりどころのない不安定さを持ち、リトマス試験紙のように曲毎に違った風景を鮮やかに描き出す大野綾子の歌声。鼓笛隊あがりの天衣無縫なパーカッションを平然と叩き出す山路智恵子。大津 貞夫の寡黙でひたむきな一徹ギター。ひび割れたトロンボーンや大野のヴォーカルと姉妹のような関係にあるコーラスでサウンドに立体感をもたらす中平陽香。澁谷浩次の気合いのピアノ 。ホルンで参加している工藤夏海がメンバーに配る手作りのお菓子。多彩なゲストと多様な楽器。不用意に発せられるノイズ 、咳払い。チューニングの狂い。即興と不協和音。雨の定禅寺通りを走り去る車の音。過去に通り過ぎていった人達...。このアルバムはＭＤ一発録りという方法で録音され、yumboとい う宴の場の多義的な空気が渾然一体となってパッケージングされている。そして、そこに含まれる全ての関係性を護っていこうという浸透した優しさに満ち溢れている。このアルバムが、桜の花のようにあちこちに散らばってゆくことを心から喜ばし く思う。...