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TEASI「壁新聞」(CN0008)※品切

販売価格 2,200円(税込2,420円)
型番 CN0008

レーベル : Compare Notes(map)
品番 : CN0008
フォーマット : CD
2006.6.30発売
※品切

65分36秒の圧倒的体験がここに。
TEASI、堂々のセカンド・フル・アルバム完成!

ポケットに手を差しいれると、そこに蝉の抜け殻があった。こまごまとした糸くずや埃を前足の爪で引っかけて現われたそれは、ところ どころ粉に帰してはいるものの、背中の割れ目だけは未だぱっくりと開いている。あなたは、そのすき間を覗きこんでみる。そして、そこに ある空間を想う。もしくは、そこにあったものを感じてみる。
『壁新聞』と名付けられた、このTEASIのセカンド・アルバムを聴くという体 験は、そういうことに似ている、かもしれない。
想像してみてほしい。郊外にあるひっそりと、しかしどっしりとした門を構えた禅宗の立派なお寺を。周囲には郊外型の店舗がぽつり ぽつり──書店、レストランのチェーン店、駐車場のあるコンビニエンス・ストア──、しかし、目に入ってくる色味の半分以上は自然の 緑か広い車道のグレイ、といったような場所だ。それは2005年9月のことで、このアルバムは、その寺の本堂に機材を持ちこんで録音が開始された。このアルバムを再生して最初に飛びこんでくる音は、背景を埋めつくすような、しかし、たっぷりとした余白のようでもある高い波長の虫の鳴き声。これが、ちょっと風変わりな織り目を持った画布だとか、趣向を凝らしたテクスチャーがある紙のような役目を果 たしている。そこに彼らは、絵筆をぽんぽんと乗せていったわけだ。もしくは図らずも、この素晴らしい背景を収めることができた経緯を 考えれば、彼らとエンジニアの稲田誠は、風に動かされて移ろいゆく水面の凹凸に大きな蓮の花が開いていく様を見事に捉えた、と言 った方が当てはまるかもしれない。歌声、エレクトリック・ギター、エレクトリック・ベース、ピアノ、そしてドラムス。TEASIの編成は極々基本的ではあるけれど、彼らは皆、五感で言うなら第六感にあたる「何か」か「何者か」を従えているんじゃないか、とさえ思えてくる時がある。
それがつまりは、この広大な背景を引き寄せ得たのだ。
さて、ここに収められた8つの曲を最後まで聴き通せば、それが圧倒的な体験だったことをあなたは噛みしめるだろう。65分少々の時 間を見つけるのはなかなか困難なことかもしれないけれど、ぜひ耳を澄ませてみてほしい。そうすれば、あなたのどこかのポケットにいつか、TEASIを見つけることができるはずだ。

TEASIと『壁新聞』にまつわるあれこれ。──メンバーは4人:松井一平(唄とギター)、亀山佳津雄(ドラム)、森下祥子(ベース)、山口顕子(ピアノ&エレピアン)/結成は 2001年6月/ファースト・アルバム『人間の裸』は2004年3月、ウンモ・レコーズよりリリースされている。また、ライブドキュメントCD-R『TEASI@円盤(鷹の夜2004.9.12)』が、 100枚限定でリリースされている/過去のライ?共演者リストには、イースタン・ユース、ラブクライ、M.A.G.O.、ひょうたん、のうしんとう、6EYES、GO FISH、ボニー“プリンス” ビリー、ジュリー・ドワロンなどなど/『壁新聞』のエンジニアリング、ミックス、マスタリング、そして1曲でコントラバスを担当した稲田誠は、PAAP、ブラジル、オーロラ、Suspiria、xoexabといったバンドで活躍中のコントラバス奏者でもある/『壁新聞』のゲスト・ミュージシャンには、植野隆司(Tenniscoats、プカプカブライアンズ、majikick)、嵐直之(asuna)、山本信記(xoexab、 POPO、かきつばた)、飯野弥生(三田村管打団?)が名を連ねている/『壁新聞』の録音は、町田の簗田寺と神戸のコマヤで、ほぼ半分ずつ、さらに名古屋のエルシドスタジオとCanolfanで行なわれた。/『壁新聞』のジャケット・アートワークは小田島等が担当。三面観音開きデジパックの豪華仕様でお届け!

[Songs]
1. 座っている
2. いきててよかった
3. 好きな人
4. あなをあけるうた
5. 木
6. 粘土
7. HAPPY BIRTHDAY

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