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レーベル:compare notes
品番:cn-0025
JAN:未定
フォーマット:CD
2010.5.25発売
これは、何?……そう問いかけてくれる音楽がいったいどれほどあるのか?
誰がなんと言おうと、タバタミツルという「人」が好きなのだ。迂闊にサウンドチェック後の酒と旨い飯に舌鼓、すべての聴き手に「演奏なんてできるの?」と思わせるほど酩酊しつつ、ひとたびギターを手にした瞬間、一音の無駄なく制御された音を放射してしまう恐ろしき純音楽家。それは、スタイルだけを模倣しているだけのブルーズマンたちとはステージが違う、古き時代のブルーズマンそのものの。いや、その音を目の前で耳にすれば分かるだろう。彼が音楽を発しているのではなく、彼の存在自体が音楽なのだということが。だからこそ、多くのアンダーグラウンド界の強者たちが、タバタを愛するのだろう。
80 年代初頭に活動をはじめ、関西アンダーグラウンド界の最北端「のいずんずり」や山塚EYE とのボアダムズでその名を世に知らしめることになったタバタミツル。自身のライフワークとも言えるLeningrad Blues Machineはもちろん、現在K.K.NULL、吉田達也とのZENIGEVA、河端一率いるAcid Mothers Temple & TheCosmic Inferno、HIDE(ULTRA BIDE)や砂十島NANI(Bogulta)らとのAmazon Saliva、スズキジュンゾとの20 Guilders、宮下敬一(Mandog)と藤掛正隆とのWabo-Chao……それ以外にも数多くのセッションで活動、もちろん、ギター・インストを核としたソロ名義での作品も、この4月にポーランドからリリースされた『MANKIND SPREE』をはじめ、これまで世界各地で数作品リリースされている。
……にも関わらず、ここ日本において、タバタミツル名義の作品がまったくリリースされていないのはなぜなのか? 天才的なギター・テクニックにも関わらず、京都人ならではの気遣いとシャイネス、そして関西人らしい「値打ちこきたくない」感が相まってか、これほどの経歴と実績を持っているにも関わらず、孤高感や大物感をまったく醸し出さなかったことがその理由のひとつなのだろう。ただ、即興で奏でられる特異なギター・フレーズのひとつひとつでさえも、その実、氏が浴びるように聴いてきたサイケデリック/ロック/ポップス・ヒストリーの文脈からゆっくりと時間をかけて熟成されたものであり、表層的な模倣とは大きく一線を画すモノ。そして、そんなタバタの体の中に蓄積されまくった「歌」と「サイケデリック」の養分を銀盤にゆっくりと放射したのが、本作『ルシファー』なのだ。
これまでほとんどのソロ作品を氏の自宅での多重録音(ちなみにタバタは未だ8トラ・オープンを用いた多重録音マニアである)で制作してきたわけだが、本作はAcidMothers Temple の河端一をプロデューサー/エンジニア/ギタリスト/ご飯係に迎え、吉田達也をマスタリング・エンジニアに起用して制作された1枚。信頼する河端の掌の上で、気負いなく音楽家としての自身のルーツに対峙したことによって、他のどんなソロ作品よりも優しく、そしてポップスの耳でも十二分に楽しめる作品に仕上がっている。中でもM-2 に配置された「月の石」の真摯なアシッド・フォーク感、M-7「海の藻くず」の力強いギター・ワークに支えられたたおやかな世界観、M-4「アハー(ウフーン)」(なんというタイトルだ!)のクリアなトーンは、これまでのタバタのパブリック・イメージとは異なる、美しくも優しき音楽と言えるだろう。ただ、彼らしい毒が効いたユーモアに満たされたM-1「世界最古のヤクザ」やメタル系のパーカッションとギター・スライドに彩られたM-3「気分はショウニ!」、そして出色の出来とも言えるM-5「殺しのライセンス」等々、オッサンの底力を否が応にも見せつけてくれる。
タバタのステージ(それは生で見たものでなければ絶対に分からない!)と同様に、最初はその独自の言葉使いといらんことに茶々入れるその姿に笑わされることもあるだろう。しかし、何度も何度も耳にすることで、彼の天才性と音楽家としての純粋な姿に心震わされることは間違いない。まずは何よりも、頭の中に「?」の文字を山ほど浮かべていただきたいと思う次第。そして、それをひとつづつ聴き手が勝手に解いていく快楽に身を委ねてほしい。おもろうて、やがて恐れひれ伏す1枚、だ。
1 世界最古のヤクザ lucifer
2 月の石 moon stone
3 気分はショウニ! feel like a polio
4 アハー(ウフーン)ah huh
5 殺しのライセンス license to kill
6 フランス人皆殺し kill all french
7 海の藻くず to be drowned at ocean
8 ジェネシス ten years of high flying
タバタミツル : Vocals, Electric Guitars, Guitar Synthesizers, Acoustic Guitars
河端一 : Electric Guitars, Hardy Gurdy, Synthesizers, Sitar, Maracas, Vocals.
品番:cn-0025
JAN:未定
フォーマット:CD
2010.5.25発売
詳細
これは、何?……そう問いかけてくれる音楽がいったいどれほどあるのか?
ZENI GEVA やAcid Mothers Temple 等で世界に知られる怪物ギタリスト、タバタミツルが産み落としたギラギラと光る謎玉は、
大好物の「歌」に正面から対峙した解答不在の大問題作。いやいや、これは巨大で親しみやすい極上のサイケデリア、だ!
誰がなんと言おうと、タバタミツルという「人」が好きなのだ。迂闊にサウンドチェック後の酒と旨い飯に舌鼓、すべての聴き手に「演奏なんてできるの?」と思わせるほど酩酊しつつ、ひとたびギターを手にした瞬間、一音の無駄なく制御された音を放射してしまう恐ろしき純音楽家。それは、スタイルだけを模倣しているだけのブルーズマンたちとはステージが違う、古き時代のブルーズマンそのものの。いや、その音を目の前で耳にすれば分かるだろう。彼が音楽を発しているのではなく、彼の存在自体が音楽なのだということが。だからこそ、多くのアンダーグラウンド界の強者たちが、タバタを愛するのだろう。
80 年代初頭に活動をはじめ、関西アンダーグラウンド界の最北端「のいずんずり」や山塚EYE とのボアダムズでその名を世に知らしめることになったタバタミツル。自身のライフワークとも言えるLeningrad Blues Machineはもちろん、現在K.K.NULL、吉田達也とのZENIGEVA、河端一率いるAcid Mothers Temple & TheCosmic Inferno、HIDE(ULTRA BIDE)や砂十島NANI(Bogulta)らとのAmazon Saliva、スズキジュンゾとの20 Guilders、宮下敬一(Mandog)と藤掛正隆とのWabo-Chao……それ以外にも数多くのセッションで活動、もちろん、ギター・インストを核としたソロ名義での作品も、この4月にポーランドからリリースされた『MANKIND SPREE』をはじめ、これまで世界各地で数作品リリースされている。
……にも関わらず、ここ日本において、タバタミツル名義の作品がまったくリリースされていないのはなぜなのか? 天才的なギター・テクニックにも関わらず、京都人ならではの気遣いとシャイネス、そして関西人らしい「値打ちこきたくない」感が相まってか、これほどの経歴と実績を持っているにも関わらず、孤高感や大物感をまったく醸し出さなかったことがその理由のひとつなのだろう。ただ、即興で奏でられる特異なギター・フレーズのひとつひとつでさえも、その実、氏が浴びるように聴いてきたサイケデリック/ロック/ポップス・ヒストリーの文脈からゆっくりと時間をかけて熟成されたものであり、表層的な模倣とは大きく一線を画すモノ。そして、そんなタバタの体の中に蓄積されまくった「歌」と「サイケデリック」の養分を銀盤にゆっくりと放射したのが、本作『ルシファー』なのだ。
これまでほとんどのソロ作品を氏の自宅での多重録音(ちなみにタバタは未だ8トラ・オープンを用いた多重録音マニアである)で制作してきたわけだが、本作はAcidMothers Temple の河端一をプロデューサー/エンジニア/ギタリスト/ご飯係に迎え、吉田達也をマスタリング・エンジニアに起用して制作された1枚。信頼する河端の掌の上で、気負いなく音楽家としての自身のルーツに対峙したことによって、他のどんなソロ作品よりも優しく、そしてポップスの耳でも十二分に楽しめる作品に仕上がっている。中でもM-2 に配置された「月の石」の真摯なアシッド・フォーク感、M-7「海の藻くず」の力強いギター・ワークに支えられたたおやかな世界観、M-4「アハー(ウフーン)」(なんというタイトルだ!)のクリアなトーンは、これまでのタバタのパブリック・イメージとは異なる、美しくも優しき音楽と言えるだろう。ただ、彼らしい毒が効いたユーモアに満たされたM-1「世界最古のヤクザ」やメタル系のパーカッションとギター・スライドに彩られたM-3「気分はショウニ!」、そして出色の出来とも言えるM-5「殺しのライセンス」等々、オッサンの底力を否が応にも見せつけてくれる。
タバタのステージ(それは生で見たものでなければ絶対に分からない!)と同様に、最初はその独自の言葉使いといらんことに茶々入れるその姿に笑わされることもあるだろう。しかし、何度も何度も耳にすることで、彼の天才性と音楽家としての純粋な姿に心震わされることは間違いない。まずは何よりも、頭の中に「?」の文字を山ほど浮かべていただきたいと思う次第。そして、それをひとつづつ聴き手が勝手に解いていく快楽に身を委ねてほしい。おもろうて、やがて恐れひれ伏す1枚、だ。
曲目
1 世界最古のヤクザ lucifer
2 月の石 moon stone
3 気分はショウニ! feel like a polio
4 アハー(ウフーン)ah huh
5 殺しのライセンス license to kill
6 フランス人皆殺し kill all french
7 海の藻くず to be drowned at ocean
8 ジェネシス ten years of high flying
タバタミツル : Vocals, Electric Guitars, Guitar Synthesizers, Acoustic Guitars
河端一 : Electric Guitars, Hardy Gurdy, Synthesizers, Sitar, Maracas, Vocals.
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