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VIVIAN BOYS「欲望アクション」(HFTG009)

販売価格 1,143円(税込1,257円)
型番 HFTG009

レーベル:HELLO FROM THE GUTTER
品番:HFTG-009
JAN:4582237820928
フォーマット:CD
2011.1.14→1.21発売
※発売日が変更になりました

曲目


1.処女懐胎(Whole Lotta nao☆nao) 
2.1-2,ACTION(Unstoppable Music Machine) 
3.女性アクション(FEMALE ACTION) 
4.BOYS GIRLS 
5.Witch 
6.欲望の血がしたたる時

作品詳細


ギターウルフ、the 5,6,7,8Åfsの世界的な活躍やBAWDIESなど若手バンドの快進撃により今や単なるアンダーグラウンドではなくなった我が国のガレージシーンだが、シーンが広がりを見せ地上の光を浴びれば浴びるほど本来の魅力は損なわれ、本質とズレをみせていくのは世の常である。
そんな中で、Ågどこからともなく現れたÅh感が満載で、異教徒の魅力を思う存分漂わせてくれるグループÅcÅcそれがヴィヴィアン・ボーイズなのだ!
ヴィヴィアン・ボーイズはダーティーな男性ヴォーカルとキュートな女性ヴォーカルを軸とし、60Åfsのガレージ・パンク、ニュー・ウェイヴからヌーヴェル・ヴァーグさえも射程に収めたスタイリッシュな感性と脂ぎった官能性が渾然一体となったグループだ。
インテリジェント・モンスター、静かなる狂気ÅcÅc分別ある大人がそれをいったん放り捨てて奏でるロックンロールは、あらかじめクレイジーなティーンネイジのそれとはまた違う凄みがある。
新作『欲望アクション』は、nao☆naoのヴォーカルによる『処女懐胎 (Whole Lotta nao☆nao)』でスタート! 聖マリアが処女のまま、聖霊によってイエス=キリストを懐妊したことを指すÅg処女懐胎Åhをタイトルに冠したこの曲は「ヴィヴィアン・ボーイズの今」を象徴する重要なナンバー。そこいらじゅうにあるガールズヴォーカルのガレージパンクとは一線を画し、歌い回しの雰囲気的には伝説のジャパニーズ・ガレージ・パンクバンド ミュータント・モンスター・ビーチ・パーティーをも髣髴させたりもするが、それでもやっぱり「どっかにありそで、決してどこにもない」ヴィヴィアン・ボーイズ節がのっけから冴えわたる。
続いてはガレージパンク・バンドに遠藤ミチロウが乱入して歌い始めたかのようなスターリニズムあふれるナンバー『1-2,ACTION (Unstoppable Music Machine)』。この時点で本作がもう 嫌だと言っても愛してやりたくなるアルバムであることが決定づけられる。
3曲目は、ラモーンズとロキシーミュージックと近田春夫に同時に影響をうけたようなPOPでFUNな曲調/コーラスがなんとも不思議に響く『女性アクション (FEMALE ACTION)』。日本語詞でありながらも日本人離れしたセンスと無国籍感を感じてしまうのがヴィヴィアン・ボーイズの魅力だ。
4曲目はスパイダースあたりのGSを思わす楽しいリズムの曲『BOYS GIRLS』。しかれどもやっぱり無国籍。年代不詳。聴けば聴くほど病みつきになるナンバーだ。
5曲目ライヴでもオーディエンスの狂乱を呼ぶ、米60Åfsガレージの王者SONICSの日本語カヴァー『WITCH』。狂気の沙汰ニックなへヴィなプレイと神がかったスピードチェンジがロックンロールの奇跡と軌跡を我らに魅せてくれる。
ラストは『欲望の血がしたたる時』はタイトルこそ少々アングラで多少エグい感じもするが、ここでもnao☆naoのあっけらかんとしてどこか空っぽのプリティ・ヴェイカントな歌いっぷりが冴えわたっており、そのおかげで、クールな映画のワンシーンにただただ連れ去られていくような心地のままで踊り聴きすることができる。歌メロだけを追っていくと昭和歌謡のようだが、彼女が歌うとどこかプラスチックなのである。

このように好き勝手に書いてきたが、特筆すべきは全編でポップセンスとスタイリッシュさが光り輝いてるってこと。ダークさもハードさもエロさもいい意味で生々しくなく何処か他人ごと。すべてイラストで描かれたような非現実感をもって表現される。かといってそれは決して演じたものではなくナチュラルに見えるのだから素敵。あぁ、なんて魅力的なグループであろうか!

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