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レーベル:マイクロホンレコード
品番:mpr-0001
JAN:なし
フォーマット:CD
弊社取扱開始日:2013年8月1日
ホライズン山下宅配便の初期のベストアルバム(的存在)8/1より流通開始!
ホライズンの最初約2年の100曲くらいの曲を厳選してつくったアルバム。
ライブでゆっくりと、成長,熟成させてきた曲達の初期のベストアルバム的存在。
小田晶房( map / compare notes / なぎ食堂)による解説
ホライズン山下宅配便の音楽、それは決して奇怪なものでも難解なものでも怖いものでも意味不明なものでもない。スタンダードなR&Bやソウル、カントリー・ブルースやフォーク・ミュージックをベースとしつつ、それが精神的支柱でもある黒岡まさひろの妄想をスルーすることによってオリジナルなものまで昇華された音楽、なんだと思います。
現在、ホライズン山下宅配便は4枚のオリジナル・アルバムをリリースしているけれど、実はそれ以前にも幾つもCD-Rをリリースしている。そんなCD-Rから名曲中の名曲を集めたのが、2005年にリリースされたフル・アルバム『とべばいいんですよとべばぴょんぴょんぴょん』。しかし、本作はあまりに妄想が現実離れし過ぎて、(当時は)世の中と折り合いを付けることができなかった1枚ではないか、と。でも2013年の耳で聴くと…これがとにかく素晴らしい。
これは、一時期、黒岡・伴瀬の2人編成になる以前の4人編成(現在と同メンバーによる)のアルバム。このアルバム以前は、ライヴをやるために曲を作り、次のライヴでは全然違うことをするの繰り返しをしていたそうな。だからこそ、いわゆるポップス的な「ヒット曲」はあり得ないし、その現場自体がひとつの作品という演劇的な発想で音楽を作っていたと思われる。コンセプトさえあれば、幾らでも曲を作ることができる、勢いのある、勢いがありすぎて時代を置き去りにしていたのだろう。それゆえに、膨大な名曲がそれ以前の7年ほどの間に生まれては消えていった様子。しかし、本作『とべばいいんですよ〜』を作るに際して、過去の名曲をベスト盤的な扱いでレコーディング、そうしてできたのが、この『とべばいいんですよとべばぴょんぴょんぴょん』なのです。
泥臭いブルース・ロックの匂いを詰め込んだ「甲子園」でアルバムは幕を開ける。スピーカーに音がはりつくような伴瀬のギター・クリア・トーンがなんとも心地よいのだが、結局、語るのは「甲子園に出てるメンバーのほとんどが、ピッチャーの高見と付き合ってる信子ちゃんのことを考えてる」っていうことだけ。そして、続くのは、いきなりホライズン山下宅配便を「わかりにくいもの」にしている(けれど、ライヴではそれが楽しい理由になっている)ロック・オペラ的な楽曲「レモンと肉ひだ」。「Ku-mon式脱退のテーマ」は、黒岡氏による「トンガリ唱法」(キテレツ大百科のトンガリ)を始め、さまざまなキャラクターが命を吹きこまれ対話を繰り広げる。この部分に関しては、ロックオペラというよりも、ロック落語的なものか。
演奏的な巧みさで聴かせるのは、「高速バス」と「ンドゥールのテーマ」あたり。「高速バス」は前出の『全曲解説』でもほとんど触れられていないのだが、河合一尊のファンキーなベースと倉林のカウベルの絡みだけで極上のグルーヴを生み出しているのが楽しい。この作品の中で最も異物感を醸し出してるのが、一番スタンダードな楽曲でもある「雨の日」であることが面白い。スタンダードに対応できるくせにチョロットしかそんな優しさを見せないのがニクい。でも、熱心なホライズンファンはそういう部分もちゃんと分かってるんだね。本当に素敵な話。
この作品にはキテレツなことももちろん山ほど詰め込まれているんだけれど、何よりも黒岡を中心としたナンセンスな妄想が、伴瀬、倉林、一尊という巧者たちの手により羽を与えられてこの世にはっきりと具現化されている、という点に魅力を感じる。もちろん、まだ思いのたけや発想のスピードに着いていけていない部分も多々あるけれど、硬いと思って触るとグニャリと柔らかく、グロい見た目なんだけれど食べると妙に旨く癖になる、それがこの作品の力だと思う。一度、本気で向き合って、じっくりがっぷり聴いて欲しいと心から思う。嘘じゃない。
1.甲子園
2.レモンと肉ヒダ
3.音楽の授業
4.高速バス
5.隣人と私たちは手を組んだ
6.雨の日
7.くじら
8.ku-mon式脱退のテーマ
9.木蓮の花畑
10.魔王のテーマ
11.ンドゥールのテーマ
12.がちゃり
13.学芸会
14.レーズンパン
品番:mpr-0001
JAN:なし
フォーマット:CD
弊社取扱開始日:2013年8月1日
詳細
ホライズン山下宅配便の初期のベストアルバム(的存在)8/1より流通開始!
ホライズンの最初約2年の100曲くらいの曲を厳選してつくったアルバム。
ライブでゆっくりと、成長,熟成させてきた曲達の初期のベストアルバム的存在。
小田晶房( map / compare notes / なぎ食堂)による解説
ホライズン山下宅配便の音楽、それは決して奇怪なものでも難解なものでも怖いものでも意味不明なものでもない。スタンダードなR&Bやソウル、カントリー・ブルースやフォーク・ミュージックをベースとしつつ、それが精神的支柱でもある黒岡まさひろの妄想をスルーすることによってオリジナルなものまで昇華された音楽、なんだと思います。
現在、ホライズン山下宅配便は4枚のオリジナル・アルバムをリリースしているけれど、実はそれ以前にも幾つもCD-Rをリリースしている。そんなCD-Rから名曲中の名曲を集めたのが、2005年にリリースされたフル・アルバム『とべばいいんですよとべばぴょんぴょんぴょん』。しかし、本作はあまりに妄想が現実離れし過ぎて、(当時は)世の中と折り合いを付けることができなかった1枚ではないか、と。でも2013年の耳で聴くと…これがとにかく素晴らしい。
これは、一時期、黒岡・伴瀬の2人編成になる以前の4人編成(現在と同メンバーによる)のアルバム。このアルバム以前は、ライヴをやるために曲を作り、次のライヴでは全然違うことをするの繰り返しをしていたそうな。だからこそ、いわゆるポップス的な「ヒット曲」はあり得ないし、その現場自体がひとつの作品という演劇的な発想で音楽を作っていたと思われる。コンセプトさえあれば、幾らでも曲を作ることができる、勢いのある、勢いがありすぎて時代を置き去りにしていたのだろう。それゆえに、膨大な名曲がそれ以前の7年ほどの間に生まれては消えていった様子。しかし、本作『とべばいいんですよ〜』を作るに際して、過去の名曲をベスト盤的な扱いでレコーディング、そうしてできたのが、この『とべばいいんですよとべばぴょんぴょんぴょん』なのです。
泥臭いブルース・ロックの匂いを詰め込んだ「甲子園」でアルバムは幕を開ける。スピーカーに音がはりつくような伴瀬のギター・クリア・トーンがなんとも心地よいのだが、結局、語るのは「甲子園に出てるメンバーのほとんどが、ピッチャーの高見と付き合ってる信子ちゃんのことを考えてる」っていうことだけ。そして、続くのは、いきなりホライズン山下宅配便を「わかりにくいもの」にしている(けれど、ライヴではそれが楽しい理由になっている)ロック・オペラ的な楽曲「レモンと肉ひだ」。「Ku-mon式脱退のテーマ」は、黒岡氏による「トンガリ唱法」(キテレツ大百科のトンガリ)を始め、さまざまなキャラクターが命を吹きこまれ対話を繰り広げる。この部分に関しては、ロックオペラというよりも、ロック落語的なものか。
演奏的な巧みさで聴かせるのは、「高速バス」と「ンドゥールのテーマ」あたり。「高速バス」は前出の『全曲解説』でもほとんど触れられていないのだが、河合一尊のファンキーなベースと倉林のカウベルの絡みだけで極上のグルーヴを生み出しているのが楽しい。この作品の中で最も異物感を醸し出してるのが、一番スタンダードな楽曲でもある「雨の日」であることが面白い。スタンダードに対応できるくせにチョロットしかそんな優しさを見せないのがニクい。でも、熱心なホライズンファンはそういう部分もちゃんと分かってるんだね。本当に素敵な話。
この作品にはキテレツなことももちろん山ほど詰め込まれているんだけれど、何よりも黒岡を中心としたナンセンスな妄想が、伴瀬、倉林、一尊という巧者たちの手により羽を与えられてこの世にはっきりと具現化されている、という点に魅力を感じる。もちろん、まだ思いのたけや発想のスピードに着いていけていない部分も多々あるけれど、硬いと思って触るとグニャリと柔らかく、グロい見た目なんだけれど食べると妙に旨く癖になる、それがこの作品の力だと思う。一度、本気で向き合って、じっくりがっぷり聴いて欲しいと心から思う。嘘じゃない。
曲目
1.甲子園
2.レモンと肉ヒダ
3.音楽の授業
4.高速バス
5.隣人と私たちは手を組んだ
6.雨の日
7.くじら
8.ku-mon式脱退のテーマ
9.木蓮の花畑
10.魔王のテーマ
11.ンドゥールのテーマ
12.がちゃり
13.学芸会
14.レーズンパン
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