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Asuna「Butterflies」(SD07-002)7インチアナログ

販売価格 1,200円(税込1,320円)
型番 SD07-002

レーベル:SWEET DREAMS PRESS
品番:SD07-002
JAN:なし
フォーマット:アナログ7”レコード
パッケージ仕様: シングル(インサート/一枚一枚に異なる2013 年冬のヨーロッパ・ツアーのお土産を封入)
発売日: 2014年1月15日


曲目


A1. Don't Dance Yet(0:29)
A2. Asuna Step(0:44)
A3. Tuning March(1:30)
A4. Playgroundtrot(2:00)
A5. Penguin Beats(1:26)
A6. Nap Tempo(1:40)
B1. After Years(2:04)
B2. Rooftop Lunch Break(1:45)
B3. Waiting for Call(2:49)
B4. White Butterfly(1:17)
計10曲収録

詳細


ガジェットと環境音を手がかりに音世界を探知する電子音楽家、Asunaの記憶をたどる10の小さなピース。

 魔法陣よろしくさまざまなオブジェ、ゼンマイ仕掛けの玩具、カシオトーン、サンプラー、マイクロフォン、クラッカー、エフェクター、鈴や笛を円形に配してアマルガムに丸め、そこから徐々にビートやドローンをつまみあげて笛ガム手渡しクラッカーでパンッ!と催眠術を解く。かと思えば実験室の敏腕助手さながらにリードを開放した電気オルガンの脇で時計を見つめドローンを調整する知性。また、100台のカシオトーンを一台一台並べては音を重ね、並べ終わったところでまた一台一台電源を切って無音へと進むオートリバースのパフォーマンス、さらにボディ裏にスリントのステッカーが貼ってあるフェンダー・ジャガーのピックアップ切り替えスイッチを細かく入切して音を点滅させる点描音楽家としての姿……。
 
 ほかにもアヴァン・ロック・バンド、HELLLの一員として、また、近年ではGofishトリオへの客演、シバタ(ボルゾイ)とのデュオ(SHIBATA & ASUNA)、佐藤実、沖啓介とのValve/Membrance等々、数 多いコラボレーション・ワークだけでなく、その合間を縫って来日アーティストたちのライブ・ブッキングにも奮闘する。さらにカシオトーン・コンピレーション・シリーズやミディアム・ネックス、加藤りま等をリリースするレーベル、ao to ao /W.F.T.TAPESを運営する八面六臂の電子音楽家。

 デビュー10周年というアニバーサリーとなった本年は、名作『Each Organ』のリイシューから始まって、5年ぶりの新作『相原1825、シティハイム桐B-207』リリース、さらにかねてより親交の深い畠山地平のレーベル、ホワイト・パディ・マウンテンからの新作も控えているという今までにないリリース・ラッシュ、その中にあって本作「Butterflies」は名作『Flowers』の意匠を受け継ぐ愛すべき小品と言えるでしょうか。1981年以降、Asunaが聴いた音の断片を追想/追走する小さな小さな記憶の玉、この珠玉の10ピースはしかし、彼の感性や美意識をもっともよく表しているかもしれません。宙に舞う10羽のシジミ蝶、きっとあなたのどこかに止まるでしょう。

プロフィール


Asuna(アスナ)プロフィール:1980年生まれ。90年代終盤から音楽制作を開始、2003年にスペインのレーベル、ラッキー・キッチンからのアルバム『Organ Leaf』で正式デビューを果たしている。ひと口にソ ロで手がける音楽もリード・オルガンを使った温かみのあるドローンからアンビエント、さまざまな玩具を用いたガジェットフルなループ・ミュージック、童心を呼び覚ますようなフィールド・レコーディングスと幅広い上、佐藤実とのVALVE/MEMBRANCE、ボルゾイのシタバとのシバタ&アスナ、円盤の田口史人とのドローン・フォーク・ユニットの船、アコースティックなアンサンブルを吹き込むアスナ・クインテットや、minamoの安永哲郎、ミディアム・ネックスの飛田左起代、アーヴィング・クロウ・トリオ?ホッケンカイトのジェフ・フッチィロとジェイソン・ファンクによるアヴァン・ロック・バンドのHELLL、ほかにaskococo(アスコココ)、corona、kirimonokoso(キリモノコソ)など、メンバーのひとりとして関わってきたユニット、プロジェクトも枚挙にいとまがない。先述のラッキー・キッチンからパワー・ショベル・オーディオ、ヘッズ、ミュージック・リレイテッド、円盤と、これまでアルバムをリリースしてきたレーベルだけでも洋邦問わず数多く、さらに自身でも愛らしい3インチCDでのリリースで一部好事家を虜にしているao to aoというレーベルを主宰、ザ・ミディアム ・ネックスやシバタ&アスナ、加藤りま、5枚目が出たばかりのコンピレーション・シリーズ『Casiotone Compilation』などを発表している。と、スタイルはさまざまではある があえてその音楽性に共通点を探すとすれば、まるで独り遊びのような少年性や小さなものへの愛情、過ぎ去ったもの、隠れたものへの思慕と言えるだろうか。海外の音楽家との地続きの交流も含め、その実践の姿勢もまた特筆すべきサウンド・アーティストのひとりである。なお、デビュー10周年にあたる2013年には2002年に自主制作で発表したアルバム『Each Organ』をアップデートしてリイ シュー、新作アルバムもヘッズからの『相原 1825、シティハイム桐 B-207』と畠山地平のレーベル、ホワイト・パディ・マウンテンからの『ValyaLetters』の2枚を完成させている。

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