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よしむらひらく「CELEBRATION」

販売価格 2,000円(税込2,200円)
型番 SRR-020

レーベル : スタジオローサ
品番:SRR-020
JAN:4582237836837
フォーマット:CD
発売日:2017/3/15

詳細


音楽家よしむらひらくの門出を祝って

長年の友人でありシンガーソングライターのよしむらひらくが最新作『CELEBRATION』をリリースする。僕は、ドラムとパーカッションで本作に参加している。送られてきた完成音源を聴いた率直な感想は、とにかく歌が良い。「曲が良い」でも「歌詞が良い」でもなく、「歌が良い」としたのは、両方が合わさって生まれる「歌の響き」が心地よかったからだ。シティポップと呼ばれるバンドが全盛の2017年インディーシーンにあって、歌一本でこれだけ説得力のある音楽は珍しいのではないだろうか。
2016年のよしむらひらくは、自身のこれまでのキャリアや生き方を整理していたように思う。仕事を辞め、自身のバンド編成を一時解体、新たな音楽編成に挑戦、合唱団の立ち上げなど、今までとは違った音楽を模索した。また、熊本地震の時には、bandcampを通じて寄付活動を行うなど、一人のミュージシャンとしてできることを丁寧に積み重ねていたのを、僕は知っている。そうして得た新しい視点だったり、音楽的な豊かさが、このアルバムからは感じられる。
楽曲面で言えば、例えば、1曲目の『March on the farewell』では、機械的なループするビートを基調に、ファンファーレのように印象的なギターリフが組み合わさっている。2曲目の『四月の海』では、刺激的なリズムのドラムを軸に、大胆なギターとピアノのソロをフィーチャーしている。例に挙げたどちらの曲からもフォーキーなシンガーソングライターというよしむらひらくのイメージに留まらない、新しい音楽へ挑戦する意欲を感じるし、それは様々な編成を試してきたことで獲得した、音楽家としてのよしむらひらくの顔だと思う。
楽曲の充実に呼応するように、歌詞も大きく変わったように思う。これまでの作品にあった、どこか寂しい何かを諦めたような印象ではなく、悲しいことだらけの世界を受け容れて、それでもやさしく歌っていこうとしているような決意を感じる。リード楽曲の『はづきたち』では、”むすんでひらいたらどの声か 始まったばかりって笑うだろう”という歌い出しに始まり、”驚くほど簡単な 答の時もある それでいいんだよ 当たり前だろう”という言葉のひとつひとつに、悩みながらも進んでいこうとするような、押し付けがましくない肯定の意思を感じる。そんな曲と歌詞、2つの充実した要素が重なって聴こえるから、僕はこのアルバムのひらくの歌声がとても好きなんだと思う。
前作『67年のラブソング』から3年、自主制作のデモをいくつか挟んだとはいえ、作曲ペースが早いよしむらひらくとしては、長く時間を置いた新アルバム。しかし、2016年に蒔いた種が実った、もっと言えば、これまでのすべてのよしむらひらくが結実しているかもしれない今作。『CELEBRATION』=『祝福』というタイトルは、よしむらひらくの第二章の始まりにぴったりだと思うよ。良い歌が聴きたい、そんな人にぜひ聴いて欲しい。

高橋恭平 a.k.a とんじる 
(スタジオローサ/ex.Far France/吉田ヨウヘイgroup/etc.)
●よしむらひらく
シンガーソングライター。1987 年石川県金沢市生まれ、12 歳から東京在住。
2005年、高校生のときに作ったデモテープがくるり・佐藤社長の耳に止まりBounce.com内ノイズマッカートニーレコード連載にて紹介される。
2006年、大学入学と同時にサポートバンド編成でライブ活動を開始。以降バンド編成、弾き語り、ユニット等さまざまな形態でライブ活動を行う。また自主レーベル“スタジオローサ”を主宰、ザ・なつやすみバンド、吉田ヨウヘイgroup らの自主制作盤リリースに携わる。
2011年、メレンゲ、フジファブリックなどを輩出したレーベル“SONG CRUX”よりファーストミニアルバム『はじめなかおわり』をリリース後、2012年、2013年に同レーベルからリリースした2枚のEP がSPITZ草野マサムネ、GOING UNDER GROUND松本素生らより絶賛を受ける。
2014年、自身が主宰のレーベル“スタジオローサ”よりフルアルバム『67 年のラブソング』をリリース。自身の活動の傍ら映像作品等への音楽提供、レコーディング、ミックス等も行う。

<ライブ サポートメンバー(2016)>
Dr. 岸田佳也(Yankanoi、トクマルシューゴバンド etc.)
Dr. 金川卓矢(THE SLUT BANKS、ふくろうず etc.)
Ba. 熊谷東吾
Key. ヨシオカリツコ(「ricca」)
Gt. 西田修大(吉田ヨウヘイgroup)
Gt.畠山健嗣(大森靖子バンド、H Mountains etc.)

曲目


1.March on the farewell
2.四月の海
3.水色の
4.はづきたち
5.淋しいともだち
6.スイートチョコレートラバーズハイ
7.Shinobaz light step
8.マリッジソング
9.うまれてくる人たちへ

□guest players
岸田佳也 Drs. on M.2,4
金川卓矢 Drs. on M.6,7
高橋恭平(aka とんじる) Drs. on M.1/Perc. on M.1,2,3,4,6,7
熊谷東吾 Ba. on M.4
ヨシオカリツコ(「ricca」) Pf. on M.7,8
西田修大 Gt. on M.2,4
ふくいかな子 Pf. on M.2
大森なつ実 Pf. on M.9
杉山咲耶子 Vc. on M.9
カメダタク(オワリカラ) Org. on M.4
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recording & mix:よしむらひらく
mastering:吉田ヨウヘイ(吉田ヨウヘイgroup)
photography:喜多村みか
design:山口広太郎

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