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VA「札幌アンダーグラウンドミーティング/湿った生き続く理由」

販売価格 1,429円(税込1,572円)
型番 moist000

レーベル:湿った質問レーベル
品番:moist-000
JAN:4582237816334
フォーマット:CD(12頁ブックレット付き)
2009.3.10発売予定


1. 小川直人/モダンビジネス 
2. 鼓動タカナリ/似てゆく 
3. 角煮/みやげもの
4. F.H.C./RUSTIC LETTERS 
5. 高橋幾郎/PICNIC ON THE QUICKSAND
6. 桃缶の悪夢/メ ドレー 
7. The Magic Spandex(Richard Horner&高橋幾郎)/"Uli's Tripte"
8. コルネリ/深緑の目をしたこどもの歌
9. モハメドアリキャンペーン
 /Look No Further Serendipitous Serious Cesspool .Water Pulse Gun
10. お〜ば〜け〜&His Magic Band /くろいゆめ
11. TRANSFLUXION /Gates of void
12. ハヤシヒロト/ステップ
13. ピロピロスパンコール/ぼく 坊さん(インテリ テクノMIX)
14. ちょっとちゃん/ツナのキャンディー
15. ビラビ〜ラ/ネコちゃん
16. ARA-ORA/雲はれた時
17. ポニーメリドロメ/窓はあけない
18. RUI NAGATA/tozan-guchi
19. 留美/エレマ


 札幌アンダーグラウンド・シーンのバラエティを伝えるコンピュレーションが、ついに出ました。アンダーグラウンドと言っても、コワモテな音ばかりでなく、むしろ不思議なにぎやかさにあふれたCDになっています。もちろんあの、”角煮”と、”ピロピロスパンコール”も参加。リリースは「湿った質問」レーベルから、19バンド19曲入り。北国から、凍土の”地下”をお送りします。



●小川直人/モダンビジネス
 札幌モンド電子音楽界を代表する、スキンヘッドの巨漢”小川直人”。パフォーマンスでは狼のように吠えながら、千手観音の如く山積みしたアナログシンセ群を自由に操り、圧倒的な存在感を示す。

●鼓動タカナリ/似てゆく
”鼓動タカナリ”は、孤独な狂気を静かに操る詩人だ。淡々と歌われる屈折した世界は、いつの間にか聴く人を小さな別宇宙へ連れ去る。まるで、優しい誘拐魔のような音楽。

●角煮 /みやげもの
”マエダアオイ”と”おざきゆみ”の2人による、ロック音楽と意味不明の儀式(アート?)の融合。頭のネジを外した制約ナシの自由なパフォーマンスに、いつも観客は唖然とさせられる。見る聴く味わう笑う呆れる…観る者の五感を刺激するチームが”角煮”だ。

●F.H.C./RUSTIC LETTERS
 チャップマンスティック、コントラバス、アコーディオンなどを使い、変拍子を多用した幻想的なインストゥルメンタルの世界を、”F.H.C.”は構築する。目の前で美しい編み物が織り上がって行くような、精密で楽しげな音の輪舞!札幌のライブではしばしばVJも参加し、万華鏡のような世界を魅せてくれる


●高橋幾郎/PICNIC ON THE QUICKSAND
「ハイライズ」「光束夜」「マヘルシャラルハシュバズ」「渚にて」「Che-SHIZU」「不失者」「LSD-MARCH」など、伝説のバンドの数々でドラマーとして活躍してきた、日本アンダーグラウンド界の重要人物”高橋幾郎”。ソロワークでは、大量の発信器や自作楽器を使い、空間いっぱいに音の在り方そのものを変容させる。舞踏家・室野井洋子とのユニット=「あの世のできごと」も、国際的に活動中。

●桃缶の悪夢/メドレー
”マエダアオイ”(角煮/碧衣スイミング)、”留美”(F.H.C.)、”イズミユウコ+まりちゃん”(ポニーメリドロメ)の強力な合体による、悪夢のように不条理をたくさん孕んだ、素敵な暗黒音楽。ガーリーなポップスとあなどるなかれ。
足元に置かれた桃の缶詰は、甘美に見えて…案外毒入り。

●The Magic Spandex(Richard Horner&高橋幾郎)/"Uli's Tripte" 
「LSD-MARCH」「テニスコーツ」などの録音を手がける、音響家”リチャード・ホーナー”と、”高橋幾郎”の変幻自在のユニット。全く異なる音響造りへの方法論が、ねじれながらも融合する。

●コルネリ/深緑の目をしたこどもの歌
「角煮」の”おざきゆみ”のソロ。バンドで見せるお茶目さとはまた違った、純粋な輝きを持った美しい曲の中に、子どもの素直さと、だからこその残酷さが常に同居する。柔らかげな言葉の中には、異世界への亀裂が見え隠れする。

●モハメドアリキャンペーン/ Look No Further .Serendipitous Serious
Cesspool .Water Pulse Gun .
 1ステージ30分で30曲!!息をもつかせないマシンガンサウンドを乱射する、轟音テロリスト”モハメドアリキャンペーン”。ちなみに、ベースを担当する元「まぐろ」の”犬”の弦はいつも一本だけ、しかも斜めに張ってある。

●お〜ば〜け〜&His Magic Band /くろいゆめ 
 富江、双一、ミミの3人の幽霊達による、深夜のお座敷アシッドフォークソング。ゆら〜り濡れて揺れながら、つやめいた唄声に、しだれ柳のサイドギター、小雨のごときドラミング…。うらみつらみの、黒い煙に落ちていく。

●TRANSFLUXION / Gates of void
 秘密の地下実験室に潜み、名機EMSによる圧倒的音力によって、地球征服を計る死神博士の作った電子音楽。”TRANSFLUXION”の音響に身をゆだね、不可視のチューブウェイに乗って彼方へと。

●ハヤシヒロト/ステップ
 時に炸裂し、時にはふっと、押し黙る。変幻自在に感情のニュアンスを伝える”ハヤシヒロト”のギターと、呟くような不思議な歌。ロマンや我慢や矜持や意地がいろいろ詰まった、どうしようもない”男の世界”を、甘く優しく、そして切なく聴かせてくれるのだ。

●ピロピロスパンコール/ぼく 坊さん(インテリ テクノMIX)
”カマダリエ”&”ハスダユキ”による、キッチュでポップで、おまけに微量の劇物もカラフルにトッピングされた、ピキーンと甘いエレクトリックお菓子サウンド。ぶっ飛んだ衣装とステージングで、ぐだぐだに”やられる感”いっぱいのパフォーマンスは、宇宙人のエンタメ。

●ちょっとちゃん/ツナのキャンディー
 ドラムの”にゃん”と、バイオリンの”みずほ”による、おもちゃ箱をひっくり返したような、はちゃめちゃに可愛い音楽。スタンスはいつも自由で大胆、と同時にとても”音楽的”だ。衝動とコンストラクションをジェットコースターで行き来する、落差の楽聖たち。

●ビラビ〜ラ/ネコちゃん
 サイケ天使”クサ マヨイ”のアシッド子守唄は、優しく頭を撫でられているうちに、深ーい地獄に落とされてしまう。不安定こそがこの世のすべて――と気づいたその瞬間には、自我さえも溶かされている。すなわち、ある意味、シド・バレット級音楽。

●ARA-ORA/雲はれた時
 元「パイナップル4.9」の新江一志、美術家のORA、ハヤシヒロト、そして高橋幾郎による、美しくイカレタ大人の音楽。あたかも、行き先の分からないピクニックが、迷子なのか徘徊なのかいつも微妙な如し。

●ポニーメリドロメ/窓はあけない
 演劇界から飛び出した奇才”イズミユウコ”と、歌うようにリズムを生み出す”まりちゃん”の、へんてこフォークデュオ。口ずさみ易いフレーズと素直な歌詞と、ややアニ声。なのにアンダーグラウンド。


●RUI NAGATA/tozan-guchi
 エレクトロニクスと肉体の確かな融合を感じさせる”RUI NAGATA”のパフォーマンスは、沈着冷静さと情熱が、また、繊細さと大胆さが同居している。機械音、轟音、肉声が渾然一体となった音の壁は、無機と有機の境界をなくし、メディテーションへと我々をいざなう。だが本当は、札幌の山の奥、山羊と静かに暮らす電子仙人なのだ。

●留美/エレマ
 70年代からタイムスリップしてきた留美は、静かにガットギターを奏でながら、月夜に咲く小さい花のように美しい歌を紡ぐ。この懐かしいエモーションはしかし、本当は乱反射した現在なのだ。誤解と理解の網目を、するりと抜けてたたずむ歌姫。

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