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北村早樹子 「ガール・ウォーズ」(WRBC-002)

販売価格 1,500円(税込1,650円)
型番 WRBC-002

レーベル:warabisco舎
品番:WRBC-002
JAN:4582237825534
フォーマット:CD
発売日:2013年1月1日

・作品詳細


1985年、大阪府生まれ。高校生の頃より歌を作って歌いはじめ、2006年ファーストアルバム『聴心器』を、2007年セカンドアルバム『おもかげ』を、チューバディスクよりリリース。2009年、木村文洋監督の映画『へばの』の主題歌をつとめる。2011年豊田道倫プロデュースによるサードアルバム『明るみ』をリリース。最近では一切どこにも放送されない現場型ラジオ番組「きたむらじお」なる活動をしたり、松本亀吉氏発行の『溺死ジャーナル』に私小説的な文章を発表したり、今泉力哉監督の映画『nico』に出演&劇中歌唱したり、課外活動も溌剌。

4枚目のアルバムとなる今作『ガール・ウォーズ』では、今までのピアノ弾き語りという作風を脱ぎ捨て、ほぼ全編カシオトーンとカセットMTRによる原始的な宅録によって制作。女の子たちのたたかいの歌をポップでチープでファニーに繰り広げる新境地の意欲作。    
More info→ http://kitamurasakiko.net/

・推薦コメント


書かれている言葉はかなり生臭い女の感情なのに、
その言葉とまるで対極のよう幻想的な音と声が組み合わさっている。
でも、この世の中そのものが、そういうふうにできているのではないか。
美しい理想と傷ましい現実とが混在する世界で、鳴っている音楽は、こんなふうな音なのかもしれない。
--- 雨宮まみ(ライター)

北村早樹子の歌はコワイ。少女のような風貌と歌声の裏に、女の業とか世界への呪詛が、そのままだとみんな引くのでとりあえずカラフルな色に塗られて、どん、と置かれているかんじ。触ってみてからびっくりするっていうか。あとは例えば、遊びに来た近所の小学生が忘れていったランドセルを何気なく開けてみると、生理用品がギッシリ詰まっていたかんじ。……いやこれは違うな。森で兎を抱いた少女に出会い、彼女の家についていってみると、その兎が丸焼きになって食卓に出されたかんじ……。そんなような様々なかんじを皆さんと共有したいので、お薦めします。
--- 河井克夫(漫画家) 
 
北村さんの歌は呪詛じゃなくて祈祷なんだと思う。
聴く人を、彼岸と此岸(しがん)の間に連れて行ける人なんだろうな。心が鎮まる。 
--- 森下くるみ(女優、文筆家)

蓄積する老廃物。床に敷き詰められたごみ。洗濯物の山。滞納した公共料金。つまんない労働。イマイチな彼氏。不細工な自分…。一流アスリートじゃなくても。二次元の美少女じゃなくても。ガール達は皆、誰からも褒められない戦いを生きている。
--- ドルショック竹下(漫画家) 

早樹子、早樹子のCDにコメントなんてできないぜ。先生は、早樹子のことを考えるだけで心配で、しかし愛おしくて、眠れなくなるんだぜ。おやつばかり食べてないか?お味噌汁を飲んでいるか?このアルバムにも収録の名曲「だいすき」は、ダンサー・寺田未来先生考案の振付を必死で練習して、三人でポレポレ東中野で踊ったよな。あのときは、早樹子が意外にも運動神経が良くて(失礼)、飲み込みが早いということに気づいて、先生は焦ったぜ。「朝も昼も夜も」は先生も道ならぬ恋に悩んだことのある大人の女だから、共感してライブで涙を流したこともあるんだぜ?「アイスを買いに」はアレンジも良くて少女趣味な世界観にキュンとさせられるよな。早樹子、早樹子は幻のような女の子だけど、本当に幻になってしまわないように、毎日ちゃんとご飯を食べて、楽しいこと、明るい光差す方に身体を向けて、元気に暮らさなくっちゃあいけないぜ。そしてまた老人になった頃に、一緒にコントをやろう。
--- 千木良悠子(作家・劇団SWANNY主宰)

「山の泉に水をくんで来て欲しい」死期の近い友達を病床に尋ねると、そんな頼まれ事をされる事はあまりないとは思いますが、ないとは言い切れません。そんな時、その山の奥深くにひっそりと人知れずある泉に、車で行く人がいればバイクでいく人もいるでしょう。北村さんは徒歩で行くと思います。免許も持ってなさそうですし、たとえあったとしても徒歩で行くんじゃないでしょうか。親切な人が車に乗せて行ってくれるという人がいたとしても徒歩を選ぶような気がします。途中、道に迷う事もあるでしょうし、滑って転ぶ事もあるかもしれません。虫に驚く事もあるかもしれないし、時には花に見とれてしまうこともあるでしょう。泉に向かう足取りは軽くなくとも決して歩みを止めることはありません。そしてたどり着く頃にはすっかり暗くなっていて、途方に暮れるかもしれません。泉の水はたいへん透明で山の成分をたっぷり含んでいるのですが、車やバイクで行った人より、北村さんはおいしくその水で喉をうるおす事でしょう。病床の友達は車で向かったわけでもなく、自力で歩いて行ったわけでもなく、友達にとってきてもらっただけなので、コンビニで買ったアルプスの天然水を渡しても分からないかもしれません。しかし、そんな水で淹れたアイスコーヒーを僕は飲んでみたいです。北村さんの歌を聴くと僕は山奥の小さな泉を思い浮かべます。
--- 古泉智浩(漫画家)

・曲目


1.アイスを買いに
2.友達になりたい
3.おやつの時間
4.こうばしい
5.だ・い・す・き
6.賛母歌
7.朝も昼も夜も
(全7曲26分44秒)

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