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レーベル：dear Air
品番：DAIR-003
JAN：4582237832921
フォーマット：CD
発売日：2015年12月1日

曲目

1. プレリュード
2. 遠景
3. グラデーション
4. そこにある風景、変わらないもの
5. みんなひとつに
6. 赤い月の朝
7. 木陰で
8. 夢
9. 眺め
10. 或る雨露

詳細

美しきアンダーグラウンド 大阪には脈々と受け継がれるアンダーグラウンドシーンがある。
「何か違うぞ」「どこかおかしいぞ」「せやけどなんかええやん」 そんな純粋とも呼べるような体験をもとめて、ライブハウスに足を運ぶ人が今なお存続し続けているのは、大阪のアンダーグラウンドシーンが、純粋な芸術だけがもつ緊張感のなかにも、音楽がもつ説明し得ない心地よさを持ち併せているからだろう。
　大阪に生まれ育ったMujika Easelのファースト・アルバム『Love and Realism』、セカンド・アルバム『海辺より』は違和感の塊のような作品であり、当時の音楽シーンに柔らかく静かな衝撃をもたらした。
　対して、このサード・アルバム『眺め』はこれまでのような違和感を放ちながらも、最も音楽的な心地よさを持ち併せた作品だ。 よりいっそう細分化し続ける音楽ジャンルにあえて当てはめるとすれば「ポスト・クラシカル」や「アシッド・フォーク」に当たるのかもしれないが、格式張った重厚さや浮ついた悲哀はなく、それでいてはるかに緻密かつ自然に構成されている。
Rickie Lee Jones『Pop Pop』のような素朴な叙情性、Joni Mitchell『Blue』のような軽やかさ、 Tennis Coats『Tan-Tan Therapy』や石橋英子『I’m armed』に通じる身体性をもちながらも、さらに深く、柔らかく、美しい。
　録音はUAやBOREDOMS、トウヤマタケオ、mama!milkなどを手掛けてきた林皇志。Mujika Easelの本質をここまで自然に引き出せるエンジニアは彼をおいてほかはいないだろう。 脇を固めるミュージシャンもMujika Easel自身がその足と耳で集めた知られざる凄腕たち。 音楽をより自由にし、リスナーの耳を心地よく解き放つ楽曲群。 20年後も聴き飽きない、まぎれもない名作。