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Fabiano do Nascimento『Cavejaz』

販売価格 2,200円(税込2,420円)
型番 ARTPL248

レーベル:PLANCHA / Leaving Records
品番:ARTPL248
フォーマット:CD
発売日:2025/12/12

曲目


01. Aguas Serenas (ft. Jennifer Souza and Paulo Pantos Uakti)
02. Creature ethereal (ft. Paulo santos Uakti)
03. Olhos luz (ft. U-zhaan)
04. Tranquilo (ft. U-zhaan)
05. Vila
06. Maracatu (ft. Paulo Santos Uakti)
07. Velho Templo (ft. U-zhaan)
08. Cavejaz
09. Novo dia
10. Trilobita
11. Salvador
12. Berimba-guitar
13. Tranquilo (ft. Paulo Santos Uakti)

詳細


ミナス、東京、ロサンゼルス —
異なる土地と時間をつなぐ、Fabiano do Nascimentoの有機的ミニマリズム。
UAKTIのPaulo Santos、U-zhaanらを迎えた最新作『Cavejaz』、PLANCHAより日本独自CDで登場。

リオデジャネイロ出身で現在はロサンゼルスと東京を拠点に活動するブラジリアン/アメリカンのギタリスト、作曲家、アレンジャーで、多弦ギターや独自のチューニングを用い、アフロ・サンバ、フォルクローレ、ショーロなどブラジル伝統音楽のルーツを軸に、ジャズ、実験音楽、エレクトロニカの質感を自在に横断する音楽性で広く支持されているFabiano do Nascimentoのニュー・アルバム。

本作は、ブラジルの南東部ミナスジェライス州のシンガー・ソングライター Jennifer Souzaとの交流を起点に、ブラジルを代表するグループUAKTIのメンバーとして知られる音楽家Paulo Santosとの共演を実現。PVC パイプやガラス、水、スポンジといったあらゆる素材で自作楽器を生み出し、Paul Simon、Philip Glass、Milton Nascimento らと共演してきたUAKTIの精神が、本作の要となっている。

2024年8月、FabianoとPauloはプロデューサーLeo Marquesと共にベロオリゾンテのStudio Ilha do Corvoでレコーディングを開始。しかし、同時期にブラジルでは史上最大規模の森林火災が発生し、煙害が南米各地へ広がる危機的状況に直面する。限られたセッションの中、「Leo が録音を始め、僕たちはただ自由に演奏した」とFabianoが語るように、その瞬間の直感が音楽へと刻み込まれた。

アルバム後半は日本で制作されている。東京の能楽堂で日本の音楽家U-zhaanと共演し、その公演をライブ録音。さらに大磯のSALOでのソロ録音、そして長年のコラボレーターであるパーカッショニストRicardo “Tiki” Pasillas(Salvador)とのロサンゼルスでのライブ音源が収録され、多層的な時間と空間が一枚の作品に溶け合う。

ギターとハンドメイドのパーカッションを軸に、U-zhaan によるタブラ、Tiki のハイブリッド・パーカッションが加わることで、有機的なパフォーマンスとミニマルな編成が一体となった独自のサウンドスケープを形成している。

アルバムタイトル『Cavejaz』は、作品全体のフィーリングから生まれたもので、親交のある Sam Gendel による提案。洞窟の奥から響き出る、水や有機的要素の気配を帯びた音楽をイメージしたという。

プロフィール


Fabiano do Nascimentoは、リオデジャネイロ出身で、現在はロサンゼルスと東京を拠点に活動するブラジリアン/アメリカンのギタリスト、作曲家、アレンジャー、プロデューサー。多弦ギターや独自のオルタナティヴ・チューニングを用いた演奏スタイルを特徴とし、ブラジルの豊かな音楽的伝統と、現代的かつ実験的なアプローチを有機的に融合させたサウンドで知られる。

幼少期からサンバ、ショーロ、フォルクローレなどブラジルの土着音楽に親しみ、のちにアフロ・サンバや北東部音楽、さらには南米各地の民族音楽へと探究を広げる。ギターのみならずパーカッション、声、環境音までを取り込み、音と空間の関係を重視したコンポジションを展開してきた。

ロサンゼルス移住後は、現地のジャズ/エクスペリメンタル・シーンと交流を深め、複数のソロ作品を発表。Sam Gendel、Júlia Rocha、Lionel Loueke、Miguel Atwood-Fergusonら多様なミュージシャンと共演し、その幅広い音楽性をさらに拡張させる。映像作品やダンス、アートプロジェクトへの提供も行い、音楽を媒介としたコラボレーションに積極的に取り組んでいる。

演奏面では、リズムと旋律を同時に編み上げるような立体的プレイ、繊細なフィンガーピッキング、多国的要素を吸収したパーカッシヴなアプローチが特徴。アコースティック楽器の響きとミニマルな構築を基調としつつ、実験的な抽象性や即興性を織り込むことで、独自の音世界を築いている。

近年は東京にも拠点を広げ、日本の伝統音楽家との共演や能楽堂でのライブ録音など、文化横断的な創作をさらに深化させている。最新作『Cavejaz』では、ブラジルのミナス・ジェライスから日本、ロサンゼルスへとまたがるセッションを通じて、有機的ミニマリズムとも言うべき新たな音像を提示し、ギタリスト/作曲家としての成熟を示している。

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