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レーベル:PLANCHA (CD)
品番:ARTPL262
フォーマット:CD
発売日:2026/06/26
1. In the Eastern Wild
2. Over the Domes
3. A Blue Descent (ft. Martina Bertoni)
4. In a Quiet Radiance (ft. Andrea Burelli and Martina Bertoni)
5. Of Blessed Ages
6. Among Shadows
7. Cascade Infinite (Bonus Track for Japan)
ABUL MOGARD × RAFAEL ANTON IRISARRI
孤高のアンビエント音響作家ふたりが交差。匿名性の霧と精緻な音響設計が溶け合い、モジュラーと回転するスピーカーが、静止した巨大な波を描き出す第二章。
2025年春、Abul MogardとRafael Anton Irisarriは、ベルリンのMorphine Raumでの3日間のレジデンシーにおいて、本作の原型を生み出した。観客が演奏者を取り囲む空間で、毎夜異なるかたちへと変化していく演奏をマルチトラックで記録。ロータリー・スピーカー、モジュラー・シンセサイザー、ボウド・ギターという最小限にして強靭な音響装置が、空間そのものを震わせる“場の音楽”として立ち上がっていく。
2025年春、Abul MogardとRafael Anton Irisarriは、ベルリンのMorphine Raumでの3日間のレジデンシーにおいて、本作の原型を生み出した。観客が演奏者を取り囲む空間で、毎夜異なるかたちへと変化していく演奏をマルチトラックで記録。ロータリー・スピーカー、モジュラー・シンセサイザー、ボウド・ギターという最小限にして強靭な音響装置が、空間そのものを震わせる“場の音楽”として立ち上がっていく。
その後ローマとニューヨークで再構築された音像は、単なる編集を超え、時間そのものを引き延ばすようなプロセスを経て深化していく。モチーフは極限まで引き伸ばされ、断片は浮遊し、リズムは溶解する。さらにMartina BertoniのチェロとAndrea Burelliのヴァイオリン/ヴォイスが加わることで、音楽は輪郭を持ちながらも、より有機的に呼吸し始める。すべての要素は、Mogardによる緻密なレイヤリングと削ぎ落としの反復によって、ひとつの巨大な流れへと再編されていく。
オープニング「In the Eastern Wild」は、ほとんど無音に近い輪郭からゆっくりと立ち上がり、やがて低周波の質量を帯びた巨大な音塊へと変貌する。回転するレスリー・スピーカーが生み出す揺らぎは、音に内部運動を与え、静止と推進を同時に成立させる。「Over the Domes」では音場が横方向へと拡張し、持続するモジュラーのドローンと、繊細に爪弾かれるギターが波のように交錯する。
「A Blue Descent」では一転して内省へと沈み込み、Bertoniのチェロが唸るような低音で空間を満たし、音楽に深い陰影を刻む。アルバムの核心「In a Quiet Radiance」では、ゆるやかなギター・オスティナートを軸に、時間がほとんど停止したかのような光の静寂が広がる。やがてヴァイオリンとチェロが水面下から浮かび上がり、和声の中をゆっくりと織り上げていく。そしてBurelliの声が前景に現れる瞬間、この作品は単なるアンビエントを超え、感情の臨界点へと到達する。
「Of Blessed Ages」は長調と短調の狭間を漂いながら、減衰していく旋律が重なり、音楽そのものが時間に溶けていく感覚をもたらす。ラスト「Among Shadows」では、積み重ねられた音の層が静かに後退し、残響だけが暗い余韻として空間に残される。
抑制と極大のあいだを往復する彼らの音楽は、静止したまま押し寄せる巨大な潮流のようだ。英『Crack Magazine』が「宙に静止したままの大きな波」と評し、オランダ紙『de Volkskrant』が「感情を直撃する圧倒的な音」と記すのも頷ける。Irisarri自身もこう振り返る。「ある瞬間、自分の音なのかAbulの音なのか分からなくなった。それは二人の演奏ではなく、ひとつのシステムが自律的に動いている感覚だった。」
カバー・アートを手がけたMarja de Sanctisは、前作に登場した器の彫刻を再び用いながら、その状態を“焼成後”へと変化させた。未完成から完成へ、即時性から持続性へ。その変容は、本作における音の生成と定着のプロセスそのものを象徴している。光を受けて輝くその表面のように、この音楽もまた、静寂の中でゆっくりと形を獲得していく。
品番:ARTPL262
フォーマット:CD
発売日:2026/06/26
曲目
1. In the Eastern Wild
2. Over the Domes
3. A Blue Descent (ft. Martina Bertoni)
4. In a Quiet Radiance (ft. Andrea Burelli and Martina Bertoni)
5. Of Blessed Ages
6. Among Shadows
7. Cascade Infinite (Bonus Track for Japan)
詳細
ABUL MOGARD × RAFAEL ANTON IRISARRI
孤高のアンビエント音響作家ふたりが交差。匿名性の霧と精緻な音響設計が溶け合い、モジュラーと回転するスピーカーが、静止した巨大な波を描き出す第二章。
2025年春、Abul MogardとRafael Anton Irisarriは、ベルリンのMorphine Raumでの3日間のレジデンシーにおいて、本作の原型を生み出した。観客が演奏者を取り囲む空間で、毎夜異なるかたちへと変化していく演奏をマルチトラックで記録。ロータリー・スピーカー、モジュラー・シンセサイザー、ボウド・ギターという最小限にして強靭な音響装置が、空間そのものを震わせる“場の音楽”として立ち上がっていく。
2025年春、Abul MogardとRafael Anton Irisarriは、ベルリンのMorphine Raumでの3日間のレジデンシーにおいて、本作の原型を生み出した。観客が演奏者を取り囲む空間で、毎夜異なるかたちへと変化していく演奏をマルチトラックで記録。ロータリー・スピーカー、モジュラー・シンセサイザー、ボウド・ギターという最小限にして強靭な音響装置が、空間そのものを震わせる“場の音楽”として立ち上がっていく。
その後ローマとニューヨークで再構築された音像は、単なる編集を超え、時間そのものを引き延ばすようなプロセスを経て深化していく。モチーフは極限まで引き伸ばされ、断片は浮遊し、リズムは溶解する。さらにMartina BertoniのチェロとAndrea Burelliのヴァイオリン/ヴォイスが加わることで、音楽は輪郭を持ちながらも、より有機的に呼吸し始める。すべての要素は、Mogardによる緻密なレイヤリングと削ぎ落としの反復によって、ひとつの巨大な流れへと再編されていく。
オープニング「In the Eastern Wild」は、ほとんど無音に近い輪郭からゆっくりと立ち上がり、やがて低周波の質量を帯びた巨大な音塊へと変貌する。回転するレスリー・スピーカーが生み出す揺らぎは、音に内部運動を与え、静止と推進を同時に成立させる。「Over the Domes」では音場が横方向へと拡張し、持続するモジュラーのドローンと、繊細に爪弾かれるギターが波のように交錯する。
「A Blue Descent」では一転して内省へと沈み込み、Bertoniのチェロが唸るような低音で空間を満たし、音楽に深い陰影を刻む。アルバムの核心「In a Quiet Radiance」では、ゆるやかなギター・オスティナートを軸に、時間がほとんど停止したかのような光の静寂が広がる。やがてヴァイオリンとチェロが水面下から浮かび上がり、和声の中をゆっくりと織り上げていく。そしてBurelliの声が前景に現れる瞬間、この作品は単なるアンビエントを超え、感情の臨界点へと到達する。
「Of Blessed Ages」は長調と短調の狭間を漂いながら、減衰していく旋律が重なり、音楽そのものが時間に溶けていく感覚をもたらす。ラスト「Among Shadows」では、積み重ねられた音の層が静かに後退し、残響だけが暗い余韻として空間に残される。
抑制と極大のあいだを往復する彼らの音楽は、静止したまま押し寄せる巨大な潮流のようだ。英『Crack Magazine』が「宙に静止したままの大きな波」と評し、オランダ紙『de Volkskrant』が「感情を直撃する圧倒的な音」と記すのも頷ける。Irisarri自身もこう振り返る。「ある瞬間、自分の音なのかAbulの音なのか分からなくなった。それは二人の演奏ではなく、ひとつのシステムが自律的に動いている感覚だった。」
カバー・アートを手がけたMarja de Sanctisは、前作に登場した器の彫刻を再び用いながら、その状態を“焼成後”へと変化させた。未完成から完成へ、即時性から持続性へ。その変容は、本作における音の生成と定着のプロセスそのものを象徴している。光を受けて輝くその表面のように、この音楽もまた、静寂の中でゆっくりと形を獲得していく。
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