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レーベル:SAIDERA RECORDS
品番:SD-1031
JAN:4560277420315
フォーマット:CD
発売日:2013年4月13日
4本のフルートで、『フーガの技法』を表現する。
それは、LYNXの原点、そして未来。今、彼女たちは演奏家としての高みへ駆け上がる。
LYNXの師、パウル・マイゼン氏、79歳。
彼が今、LYNXに最も演奏してほしいと願っていたのが、その例を見ない緊密な構築性と創造性によって永遠に輝きつづける、バッハ『フーガの技法』である。
弦楽四重奏やオーケストラ、ピアノやチェンバロやオルガンなどで演奏されてきた曲は、全ての演奏家の心をざわつかせる。
楽器の指定をされていないこの名作に、4本のフルートで挑むこと。それは、LYNXの演奏家としての原点と未来を見つめ直す行為でもあるのです。
このフーガは今回、ドイツ・ホレダウ地方、ゴッセルツハウゼンの聖マリア受胎告知教会で録音されました。
音楽家のオノ セイゲン監修のもと、その空間の響きまでもが、生き生きと聴こえてきます。それは「音の力」そのものなのです。
最後の「コラール」を吹き終えた後に、教会の中に聴こえてくる鐘の音まで、空気感が伝わってきます。
このアルバムには、LYNXの演奏家としての高みが表現されています。
<監修:パウル・マイゼン先生より>
リンクスが2011年にバッハの『フーガの技法』BWV1080を録音するという意欲が固まった時点で、
ここドイツ・バイエルンでは録音にふさわしい教会探しが始まりました。
バッハが図らずも未完成のまま、筆を折って死に至ったこの最後の偉大な作品を、
どうしてもドイcの教会で収録したいと言うのがリンクスの考えだったのです。
カトリック地方であるバイエルンには限りなく沢山教会があります。勿論最初に考えたのは、有名なベネディクト宗派の大聖堂、シャイアンのバジリカ(1102年創設)で、リンクスは既に2008年にこの大聖堂の新しい鐘の献金を集めるためのチャリティーコンサートで『フーガの技法』を演奏しているのです。しかしこの大聖堂はあまりに大きく、しかも2日間の録音期間中、妨げられずに収録を終えられるかどうかが危ぶまれました。最終Iに土地の人達が「ホレダウの宝石箱」と呼んでいる、ゴッセルツハウゼンの聖マリア受胎告知教会に白羽の矢が立ったのです。ホレダウ地方はビールにとって大事なホップの栽培地域で、世界で一番大きいホップ名産地のため、日本のビールも含めて世界中の大手のビールメーカーはホップをここから仕入れていて、土地の人はかなりプライドの高い人達です。このホレダウ地方の真っ只中、ホップ畑に囲まれたゴッセルツハウゼンの教会が全ての音響的条件を満たしてくれました。そして音響のみならず、この教会は本当に「宝石箱」なのです。
聖壇、フレスコ天井諱i1752年 プフナー作)そしてジングニツ作製のオルガンなどがこのカリスマ的な教会の絢爛さを高めています。
『フーガの技法』のCD録音がこの教会で行われた為にリンクスの演奏は限りなくインスピレーションに満ち、迫真に迫るものがあり、バッハの最後のコントラプンクト大作にふさわしい威風を添えました。最後の賛美歌「汝の御座の前に我進み出で」のあとで鳴り響く教会の鐘でこの類まれなCDが終結します。今回『フーガの技法』の録音のためだけに真冬の極寒のドイツにやって来ると言う彼女たちの心意気は信じられないほどの意志でしたBもっともクォリティ見識の意志は、もともと昔からリンクスの特別なトレードマークですが…。
そして、録音の成果を聴いて全ての苦労が報いられた感があります。
バッハ自身はこの作品を一度も聞くことなく逝去しますが、彼がこの『フーガの技法』の草稿で何を意図したかは永遠の謎です。楽器の指定が全くないので、これまでに色々な編成ヴァージョンで演奏されていますが、4本のフルートはとりわけオルガンの響きに近く、しかもオルガンよりエラスティック(柔軟、弾力的)で息づいています。ですから『フーガの技法』は4本のフルートでの演奏が最K、いや理想的とまで言えると思います。リンクスは独自の個性的でしかも明白な(透明な)説得力のあるスコアの解釈を見つけました。それに加えてゴッセルツハウゼン教会の音響と鐘、
そして最新の技術(128fs 5.6MHz DSDの立体サラウンド)を取り入れた、オノ セイゲンによる録音。素晴らしく壮麗なCDとなりました。
パウル・マイゼン
J.S.BACH(1685-1750) "Die Kunst der Fuge" BWV1080 〈ohne 4Kanons〉
1 Contrapunctus 13:07
2 Contrapunctus 2 2:16
3 Contrapunctus 32:40
4 Contrapunctus 44:03
5 Contrapunctus 52:16
6 Contrapunctus 6 in Stylo Francese フランス様式によるフーガ3:13
7 Contrapunctus 7 per Augment et Diminut 拡大縮小フーガ 2:35
8 Contrapunctus 8 a3 3つの主題による3声のフーガ 4:44
9 Contrapunctus 9 alla Duodecima 2つの主題によるフーガ 2:32
10 Conttapunctus 10 alla Decima 新主題によるフーガ 3:12
11 Contrapunctus 11 a4 3つの主題によるフーガ 4:13
12 Contrapunctus inversus 12a forma recta (正像) 2:06
13 Contrapunctus inversus 12b forma inversa (鏡像) 2:05
14 Contrapunctus inversus 13a forma recta (正像)2:03
15 Contrapunctus inversus 13b forma inversa (鏡像) 2:09
16 Fuga a 3 Sogetti 3つの主題による未完のフーガ 8:26
17 Chorale"Vor deinen Thron tret ich hiermit" コラール「汝の御座の前に我進み出で」BWV668 3:15
18 The church bell of "Gosseltshausener Kirche Mariae Heimsuchung" 「ゴッセルツハウゼン聖マリア受胎告知教会」の鐘の音 1:51
Produced by Seigen Ono
Art Director: Tsuguya Inoue/BEANS
Designer:Jun Inagaki/BEANS
Creative Director:Kunihiro Goto/Drive Direction
Photographer:Kenshu Shintsubo
Hair & Make up:Katsuya Kamo/mod's hair
Photographer(recording location): Seigen Ono
Recorded,Mixed and Mastered by Seigen Ono
Recorded at Gosseltshausener Kirche Mariae Heimsuchung (Germany)
Mixed and Mastered at Saidera Mastering, Tokyo (Japan)
Flute Ensemble LYNX http://www.flute-lynx.com
小池智子 TOMOKO KOIKE (Flute I)
郡律子 RITSUKO KORI (Flute II)
佐藤麻美 MAMI SATO (Alto Flute)
松崎麻衣子 MAIKO MATSUZAKI (Bass Flute)
クラシック作品からオリジナル、ポップス、日本の歌まで、ジャンルの枠を越えて音楽の美しさを表現し続けるLYNX。東京芸術大学在学中に結成され、2001年ソニーレコードより「Lynx」でメジャーデビュー。ピッコロ、フルート、アルトフルート、バスフルートという4種類のフルートを使った多彩なレパートリーとカジュアルなトークが人気を呼び、国内外でのコンサートのみならずテレビ出演、ラジオ番組のパーソナリティー、雑誌連載など幅広く活動を展開。2005年より4年連続のヨーロッパツアーを成功させ、フ求[トアンサンブルとしてクラシックのひとつの形を作り上げた。2007年、結成10周年を記念した10枚目のアルバム「flute」を発売。2008年より、毎年「フルートアンサンブルLYNX Vintage & LYNXチャレンジ」を行い、フルートアンサンブルのさらなる可能性や楽しみを追求している。2009年、ソニーミュージックダイレクトより、初のベスト盤「re(アールイー)」を発売。学生時代に結成されたメンバーたちが同じ時間を共有し、同じ時代を生き、プライベートでは全員が結婚、出産を経験。そして、これからも生涯に渡ってアンサンブルを磨き上げていくことを約束している希有なグループである。彼女たちは現在、年代を問わず楽しめるスeージを目指して、イラストや朗読などを取り入れた新たな企画も展開している。2013年、「バッハ」と「日本」をテーマとした、2枚のアルバムをリリース。
品番:SD-1031
JAN:4560277420315
フォーマット:CD
発売日:2013年4月13日
詳細
4本のフルートで、『フーガの技法』を表現する。
それは、LYNXの原点、そして未来。今、彼女たちは演奏家としての高みへ駆け上がる。
LYNXの師、パウル・マイゼン氏、79歳。
彼が今、LYNXに最も演奏してほしいと願っていたのが、その例を見ない緊密な構築性と創造性によって永遠に輝きつづける、バッハ『フーガの技法』である。
弦楽四重奏やオーケストラ、ピアノやチェンバロやオルガンなどで演奏されてきた曲は、全ての演奏家の心をざわつかせる。
楽器の指定をされていないこの名作に、4本のフルートで挑むこと。それは、LYNXの演奏家としての原点と未来を見つめ直す行為でもあるのです。
このフーガは今回、ドイツ・ホレダウ地方、ゴッセルツハウゼンの聖マリア受胎告知教会で録音されました。
音楽家のオノ セイゲン監修のもと、その空間の響きまでもが、生き生きと聴こえてきます。それは「音の力」そのものなのです。
最後の「コラール」を吹き終えた後に、教会の中に聴こえてくる鐘の音まで、空気感が伝わってきます。
このアルバムには、LYNXの演奏家としての高みが表現されています。
推薦コメント
<監修:パウル・マイゼン先生より>
リンクスが2011年にバッハの『フーガの技法』BWV1080を録音するという意欲が固まった時点で、
ここドイツ・バイエルンでは録音にふさわしい教会探しが始まりました。
バッハが図らずも未完成のまま、筆を折って死に至ったこの最後の偉大な作品を、
どうしてもドイcの教会で収録したいと言うのがリンクスの考えだったのです。
カトリック地方であるバイエルンには限りなく沢山教会があります。勿論最初に考えたのは、有名なベネディクト宗派の大聖堂、シャイアンのバジリカ(1102年創設)で、リンクスは既に2008年にこの大聖堂の新しい鐘の献金を集めるためのチャリティーコンサートで『フーガの技法』を演奏しているのです。しかしこの大聖堂はあまりに大きく、しかも2日間の録音期間中、妨げられずに収録を終えられるかどうかが危ぶまれました。最終Iに土地の人達が「ホレダウの宝石箱」と呼んでいる、ゴッセルツハウゼンの聖マリア受胎告知教会に白羽の矢が立ったのです。ホレダウ地方はビールにとって大事なホップの栽培地域で、世界で一番大きいホップ名産地のため、日本のビールも含めて世界中の大手のビールメーカーはホップをここから仕入れていて、土地の人はかなりプライドの高い人達です。このホレダウ地方の真っ只中、ホップ畑に囲まれたゴッセルツハウゼンの教会が全ての音響的条件を満たしてくれました。そして音響のみならず、この教会は本当に「宝石箱」なのです。
聖壇、フレスコ天井諱i1752年 プフナー作)そしてジングニツ作製のオルガンなどがこのカリスマ的な教会の絢爛さを高めています。
『フーガの技法』のCD録音がこの教会で行われた為にリンクスの演奏は限りなくインスピレーションに満ち、迫真に迫るものがあり、バッハの最後のコントラプンクト大作にふさわしい威風を添えました。最後の賛美歌「汝の御座の前に我進み出で」のあとで鳴り響く教会の鐘でこの類まれなCDが終結します。今回『フーガの技法』の録音のためだけに真冬の極寒のドイツにやって来ると言う彼女たちの心意気は信じられないほどの意志でしたBもっともクォリティ見識の意志は、もともと昔からリンクスの特別なトレードマークですが…。
そして、録音の成果を聴いて全ての苦労が報いられた感があります。
バッハ自身はこの作品を一度も聞くことなく逝去しますが、彼がこの『フーガの技法』の草稿で何を意図したかは永遠の謎です。楽器の指定が全くないので、これまでに色々な編成ヴァージョンで演奏されていますが、4本のフルートはとりわけオルガンの響きに近く、しかもオルガンよりエラスティック(柔軟、弾力的)で息づいています。ですから『フーガの技法』は4本のフルートでの演奏が最K、いや理想的とまで言えると思います。リンクスは独自の個性的でしかも明白な(透明な)説得力のあるスコアの解釈を見つけました。それに加えてゴッセルツハウゼン教会の音響と鐘、
そして最新の技術(128fs 5.6MHz DSDの立体サラウンド)を取り入れた、オノ セイゲンによる録音。素晴らしく壮麗なCDとなりました。
パウル・マイゼン
収録内容
J.S.BACH(1685-1750) "Die Kunst der Fuge" BWV1080 〈ohne 4Kanons〉
1 Contrapunctus 13:07
2 Contrapunctus 2 2:16
3 Contrapunctus 32:40
4 Contrapunctus 44:03
5 Contrapunctus 52:16
6 Contrapunctus 6 in Stylo Francese フランス様式によるフーガ3:13
7 Contrapunctus 7 per Augment et Diminut 拡大縮小フーガ 2:35
8 Contrapunctus 8 a3 3つの主題による3声のフーガ 4:44
9 Contrapunctus 9 alla Duodecima 2つの主題によるフーガ 2:32
10 Conttapunctus 10 alla Decima 新主題によるフーガ 3:12
11 Contrapunctus 11 a4 3つの主題によるフーガ 4:13
12 Contrapunctus inversus 12a forma recta (正像) 2:06
13 Contrapunctus inversus 12b forma inversa (鏡像) 2:05
14 Contrapunctus inversus 13a forma recta (正像)2:03
15 Contrapunctus inversus 13b forma inversa (鏡像) 2:09
16 Fuga a 3 Sogetti 3つの主題による未完のフーガ 8:26
17 Chorale"Vor deinen Thron tret ich hiermit" コラール「汝の御座の前に我進み出で」BWV668 3:15
18 The church bell of "Gosseltshausener Kirche Mariae Heimsuchung" 「ゴッセルツハウゼン聖マリア受胎告知教会」の鐘の音 1:51
Produced by Seigen Ono
Art Director: Tsuguya Inoue/BEANS
Designer:Jun Inagaki/BEANS
Creative Director:Kunihiro Goto/Drive Direction
Photographer:Kenshu Shintsubo
Hair & Make up:Katsuya Kamo/mod's hair
Photographer(recording location): Seigen Ono
Recorded,Mixed and Mastered by Seigen Ono
Recorded at Gosseltshausener Kirche Mariae Heimsuchung (Germany)
Mixed and Mastered at Saidera Mastering, Tokyo (Japan)
プロフィール
Flute Ensemble LYNX http://www.flute-lynx.com
小池智子 TOMOKO KOIKE (Flute I)
郡律子 RITSUKO KORI (Flute II)
佐藤麻美 MAMI SATO (Alto Flute)
松崎麻衣子 MAIKO MATSUZAKI (Bass Flute)
クラシック作品からオリジナル、ポップス、日本の歌まで、ジャンルの枠を越えて音楽の美しさを表現し続けるLYNX。東京芸術大学在学中に結成され、2001年ソニーレコードより「Lynx」でメジャーデビュー。ピッコロ、フルート、アルトフルート、バスフルートという4種類のフルートを使った多彩なレパートリーとカジュアルなトークが人気を呼び、国内外でのコンサートのみならずテレビ出演、ラジオ番組のパーソナリティー、雑誌連載など幅広く活動を展開。2005年より4年連続のヨーロッパツアーを成功させ、フ求[トアンサンブルとしてクラシックのひとつの形を作り上げた。2007年、結成10周年を記念した10枚目のアルバム「flute」を発売。2008年より、毎年「フルートアンサンブルLYNX Vintage & LYNXチャレンジ」を行い、フルートアンサンブルのさらなる可能性や楽しみを追求している。2009年、ソニーミュージックダイレクトより、初のベスト盤「re(アールイー)」を発売。学生時代に結成されたメンバーたちが同じ時間を共有し、同じ時代を生き、プライベートでは全員が結婚、出産を経験。そして、これからも生涯に渡ってアンサンブルを磨き上げていくことを約束している希有なグループである。彼女たちは現在、年代を問わず楽しめるスeージを目指して、イラストや朗読などを取り入れた新たな企画も展開している。2013年、「バッハ」と「日本」をテーマとした、2枚のアルバムをリリース。
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