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レーベル:円盤/HOREN　
品番:EBD105/MIMI17
フォーマット:CD
2004.12.10発売
※品切



ジョンのものまねはできそうでできない。特徴的な幼児声、ドタバタとした演奏 などは、いかにもモノマネしやすそうだけれども、ジョンのリズムとしか言いようの ないワン＆オンリーの個性は、いざコピーしようとすると、かなり困難なはずだ（こ の企画はもともとあがたさんが「ジョンのものまねできるよ」と言ったことがきっか けだったと言うが、別に似てないし(笑)）。しかし、一方、ジョンの曲は人懐っこく てスキだらけで、つい口づさみたくなる、スタンダードとしての力を持っている。モ ノマネは難しそうだがカヴァーは実はしやすいのではないか、とも思えたりする。そ れを証明するかのようなアルバムがここに登場したわけだ。ジョン十周年を記念した 作品としてリリースされるのは本当は偶然で、企画が始まったのはもう３年以上前の 話だ。最初の頃にマスターを仕上げてくれていた方々、そしてインフォメイションを 聞いて待っていてくれたファンのみなさま、本当にお待たせいたしました。

それでは、参加アーティストに関して若干の補足を加えておきます。岸野雄一 ワッツタワーズは、現在ジョンがダンサーとして参加しているグループで、このテイクはジョンをステージに呼び込む際に即興で演奏されたもの。エロヒムは有近真澄率いるバンドで、この録音のボーカルは窪田晴男。姫路の生粋のロックンローラー、ヒロシNaはだててんりゅう、頭脳警察、裸のラリーズに在籍していた伝説的ミュージシャン。現在はニプリッツ、ポートカスの２バンドを中心に活動。このテイクでは同じ 姫路のフィーメル・ハード・プログレッシヴ・デュオ怖のドラマー、Billが参加して いる。ソワレは戸川昌子の経営する青い部屋の専属歌手だった人で、同所でジョン (犬)もレギュラー出演していたよしみ。吉田達也はルインズなどのユニットで世界的に活躍する超絶ドラマー。ジョン(犬)との付き合いは古く、ファーストCDにも数曲参加している。元たまの知久とはデュオによるユニットもあった。レコーディングには ホーミーはじめ世界の倍音を駆使して独自の音楽を生み出すユニット、倍音sの尾引浩志と岡山守治が参加している。栗コーダーカルテットはリコーダーのみのアンサンブ ルによる希代のユニット。ハーピーはジョン(犬)が参加するサイトウエレトリコグッ ドサウンドのドラマーでもあるイトケン率いるバンド。高橋敏幸の曲はカヴァーではなくて、ジョン(犬)と一緒に関西ツアーに行ったときの印象を唄い語ったもの。関西の老舗レーベル、ギューンカセットのオーナー、スハラケイゾウのユニットPot-3には当時アシッド・マザー・テンプル(現在は脱退)のヴォーカリストだったCottonと、 羅針盤、ヰタ・セクスアリスのキーボーディスト、吉田正幸が参加。それにしてもラストの吐息のテイクはため息モノの美しさ！河野眞によるバンドで、一時は解散してい たが、現在はソロで活動中。
---田口史人（円盤）

[track list]
1.岸野雄一ワッツタワーズ「ジョンを呼ぶうた」
2.エロヒム「ジョンの舟唄」
3.ヒロシNa「バナヒィのおひっこし」
4.Soiree「オチョナン」
5.吉田達也「お水のなかから〜」
6.知久寿焼「うし」
7.栗コーダーカルテット「ジョンはまぜごはんも好き」
8.ダンボール・バット「２つのツブ」
9.Children Coup d'etat Ver.Boo「チルドのことり」
10.Harpy「てぃりてぃてぃ〜」
11.高橋敏幸「小雨そぼ降るJONJON横丁〜心象風景的捧げ歌〜」
12.サエキけんぞう「暗くなったら」
13.Pot-3(スハラケイゾウユニット)「パーカパーカ」
14.割礼「ジョンのうた」
15.ねこ虫「やめてください」
16.あがた森魚「２つのツブ」
17.三上寛「コトリ」
18.吐息「ささってる」
まんが：山本精一